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- Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
- / ISBN・EAN: 9784002400426
作品紹介・あらすじ
中世説話文学の代表作2篇。真摯な信仰が語られる仏教説話から素朴な民間伝承、好色に関する笑い話に至るまで、197の粒よりの話から成る「宇治拾遺物語」は、芥川竜之介が「鼻」「芋粥」等の小説の題材をとったことでもよく知られる。和歌説話、霊験談を集録した「古本説話集」は、青年僧が吉祥天女像に恋する話等、70の説話を収める。
感想・レビュー・書評
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国文学のレポートのネタとして。
国文学の授業では、今昔物語を扱って、今昔の持つイデオロギーの強烈さを目の当たりにしたが、宇治拾遺では、序文に挙げられていたように、思いついた話をそのまま書き連ねたような、スケッチブックのようなお話。
恐怖も、諧謔も、偉大さもひとへに、書いた人の目に映った同じ世界。
それでも各話の配置には気遣っているところが多く、単に雑多な話を詰めこんだだけではない、こうして散逸しないで読める、物語としての一貫性を保っているところに驚く。
誰が選んだかわからないが、似たような話が様々な説話集で見られるというところもまた、不思議なところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第42巻
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大学時代は宇治拾遺物語の研究にかなりの時間を使いました。
性的笑話のような軽い話と、仏教説話的な話が絶妙なバランスで混ざっている説話集。
今昔物語とは似て非なるもの。私はコチラが好きです。
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