鏡のなかの鏡―迷宮 (同時代ライブラリー)

制作 : 丘沢 静也 
  • 岩波書店
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002600031

感想・レビュー・書評

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  • 原題:Spiegel im Spiegel: Ein Labyrinth(1984)
    著者:Michael Ende(1929-1995)
    訳者:丘沢静也

    ※復刊→ https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b256004.html

    【書誌情報】
    刊行日:1990/03/09
    9784002600031
    その他・規格外 並製 カバー 360ページ
    品切れ
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b269924.html


    【目次】
    目次 [iii-vi]
    献辞 [vii]

    1 許して、ぼくはこれより大きな声でしゃべれない。 001
    2 息子は父親でもある師匠〔マイスター〕の優れた指導のもとで…… 008
    3 屋根裏部屋は空色だ。 016
    4 駅カテドラルは、灰青色の岩石からなる…… 034
    5 ずっしりした黒布が、垂直のひだをつけて…… 057
    6 貴婦人は馬車の窓の黒いカーテンをひいて、たずねた。 063
    7 証人が報告している。――夜の草地に…… 070
    8 大理石のように蒼ざめた天使が 074
    9 湿地のように暗いのは母の顔だ。 088
    10 惑星の回転のようにゆっくりと 090
    11 眼をとじる。顔の内部。ほかには…… 101
    12 すでに何世紀も何世紀も以前より…… 113
    13 ここは部屋である。と同時に…… 117
    14 婚礼の客は踊る炎でした。 134
    15 灰色にひろがる空の平面上を…… 138
    16 この紳士は文字だけからできている 141
    17 そもそもは羊が問題でした。だが…… 144
    18 夫と妻が展覧会にでかけようと思う。 153
    19 青年医師は、治療室のすみに陣取って…… 168
    20 事務所がひけて、魚の眼をした男は…… 178
    21 山のうえの売春宮殿は、今夜…… 191
    22 世界旅行者は、この港都市〔まち〕の…… 209
    23 この日の夕暮れ、老船乗りは吹きやまぬ風に…… 221
    24 黒い空のした、ひとの住めない国が…… 228
    25 手に手をとって、ふたりが道を…… 237
    26 教室では雨がたえまなく降っていた 259
    27 俳優たちの廊下で私たちは…… 274
    28 あらためて火ぶたがきられた 281
    29 サーカスが燃えている 298
    30 冬の夕暮れ、雪におおわれた境界〔はてし〕ない…… 325

    訳者あとがき(一九八五年四月/一九九〇年一月 丘沢静也) [345-347]

  • 中学生のときに読んで、意味不明だと思ったのは覚えていた。いま読み返すとさらに意味不明なように感じる。
    これは原文で読んだら面白いのかもしれないな・・・

  • 再読。30の連鎖する短篇。ラストで1話目に繋がる循環エンドレス形式はまさに尻尾を噛んだ蛇が繋がるウロボロス仕様。 迷宮、とサブタイトルにあるように、唯一名前を持つ1話目の登場人物ホルは謎めいた建物の中に閉じ込められているミノタウロスのよう。 それを象徴するように、2話目にはイカロスとダイダロス父子を思わせるエピソードが展開される。 それぞれの登場人物に関連性はないけれど、自分自身の夢、あるいは誰かの夢から抜け出せないような悪夢感が常につきまとい、29話目にしてサーカスの道化がそれをはっきり言語化する。 ファンタジーというよりは哲学。

  • 鏡がうつしだすのは、夢。思い煩う、徒然夢日記。うーん、別翻訳をだれかしてくれないかなぁ…

  • 2014年58冊目。

    次の話が前の話の何かを引きずり、最後の放しが最初の話に繋がる、不思議な短編集。
    それぞれはとてもシュールレアリスティックで、意味を追い求めようとしたら大変なことになる。
    なんとなく、登場人物たちが来ることのない何かを「待っている」ことが多かった気がする。

    「この扉を通ったら、そのあと―どこへ?」
    「それを決めるのは次のこと」

    僕らは、次へ進み続けなければいけない。

    時間をおいてもう一度読んでみたい作品。

  • 2004年初読。印象的だったのは、たしか、挿絵をエンデのお父さんが描いていて、その絵と、連作の短編がつながりを持っていたような気がする。絵と物語ってこんなふうにリンクしていくことができるのか、と思ったような…。

    難しい話も多かった記憶があるけど…。

    また読み直してみたい。

  • 不思議な手ざわりをした30の短編で綴られる連作。ひとうひとつは繋がっているが、最後まで読み通しても全体像には霞がかったまま。調和すれすれ、ギリギリのところをかすめて鳴り続ける不協和のよう。

    決して調和できない、混沌とした、それでいてまるで予定調和の夢を見ているような人々の群像。それ自体が、エンデが感じた社会そのものの暗喩なのかもしれない。語り尽くせないものを語るために定型の文学の枠組みを超越した感じ。すごい。

    29篇目の「サーカスが燃えている」に登場する道化が、一番感情移入した。

    「問題は目覚めることだ。それが、ただひとつの問題だ」(p.318)

  • 読み返す。
    ボクの名前はホル。

  • 子供向けではないかもしれませんが。

  • 初めて読んだ時、世界が揺らいでしまうのを感じた。殆ど恐怖に近い感覚だった。大人になって何度も読み返し、一元的でない解釈ができるようになってきて、まるで眠る前に 聖書を読むように、時々思い出しては読み返している。
    世界旅行者の話、ホルの話、扉の前の勇者と姫の話、娼婦の女王の話、貴婦人とパレードの話が好きだ。…しかしこうしてみると自分に今何が必要か(何が足りていないか)わかる気もしてくる。

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