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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784002600031
みんなの感想まとめ
夢と現実が交錯する幻想的な世界を舞台に、30篇の短編が織りなす物語が展開されます。それぞれの物語は独立しているようでありながら、微妙に繋がりを持ち、読者を迷宮のような不安や孤独に誘います。エンデの独特...
感想・レビュー・書評
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どこともわからない場所で夢のような悪夢のような時間が過ぎる。エンデの大人夢絵ファンタジー掌編集。
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ずっと前から知ってはいたけどやっと読んだ。面白かったです。
どのお話も悪夢の中で進むようなストーリー。エンデの父による挿絵も不気味な世界観を盛り上げます。押井守の映画を観ているような、夢見心地で暗い迷路に閉じ込められているような30編、本当に夢に出てきそう。しかしそれはそのはずで、読んだ時は必ず寝落ちしていたのでした。夢現で読むこの本は最高です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全30篇の連作短編集。作者のセンスが遺憾無く発揮された想像世界の集まりで、彼の世界観が好きな人は必読。
情景描写や難解な言い回しについていくのが意外と大変で、少し疲れたが、内容は興味深かった。各話は繋がっていないようで、繋がっている。
全てが比喩なので解釈は人それぞれ。
自分の殻に閉じ込められている者、客観視の足りない者、解決策が見つからずもがく者、世界の在り方に疑問を抱く者、世界の大きな流れに逆らえない者、自分を貫く者、偶然に意味を見いだす者...そんな人々の有様を描いてるのだと私は受け取った。 -
『鏡のなかの鏡 迷宮』
ミヒャエル・エンデ
『鏡のなかの鏡 迷宮』は、30の短い物語がゆるやかにつながりながら、夢と現実の境界が溶けた世界をさまようように読者を導く幻想的な短篇集。登場人物やモチーフが姿を変えて繰り返し現れ、出口のない迷宮のような不安や孤独が漂う一方で、読み進めるほどに断片同士が響き合い、読者自身の内面を映し返す“鏡”のような読書体験を生み出す。
もう少し象徴的にまとめると、
「終わりのない夢の迷宮を歩きながら、自分自身の影と向き合う本」
という印象に近いかもしれない。
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最初読んだときはあまりにつかみどころがなくびっくりでしたが、何度か読み返すうちエンデの作品の中で一番好きになりました。
シュールレアリズムの絵を文章にしたような、夢の中にいるような感覚。 -
↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/JP90031225 -
今まで読んできた中でいちばん好きな本。
延々と不条理な目覚めの来ない悪夢の中を彷徨う感覚が心地良い。
不気味で救いのない話もあれば不意に爽やかさや美しさを感じる話もあり、イメージの濁流に翻弄されるもよし、自らの鏡とし内なる世界の声を聴くもよし、様々な隠喩と捉え考察するもよし。 -
原題:Spiegel im Spiegel: Ein Labyrinth(1984)
著者:Michael Ende(1929-1995)
訳者:丘沢静也
※復刊→ https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b256004.html
【書誌情報】
刊行日:1990/03/09
9784002600031
その他・規格外 並製 カバー 360ページ
品切れ
<https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b269924.html>
【目次】
目次 [iii-vi]
献辞 [vii]
1 許して、ぼくはこれより大きな声でしゃべれない。 001
2 息子は父親でもある師匠〔マイスター〕の優れた指導のもとで…… 008
3 屋根裏部屋は空色だ。 016
4 駅カテドラルは、灰青色の岩石からなる…… 034
5 ずっしりした黒布が、垂直のひだをつけて…… 057
6 貴婦人は馬車の窓の黒いカーテンをひいて、たずねた。 063
7 証人が報告している。――夜の草地に…… 070
8 大理石のように蒼ざめた天使が 074
9 湿地のように暗いのは母の顔だ。 088
10 惑星の回転のようにゆっくりと 090
11 眼をとじる。顔の内部。ほかには…… 101
12 すでに何世紀も何世紀も以前より…… 113
13 ここは部屋である。と同時に…… 117
14 婚礼の客は踊る炎でした。 134
15 灰色にひろがる空の平面上を…… 138
16 この紳士は文字だけからできている 141
17 そもそもは羊が問題でした。だが…… 144
18 夫と妻が展覧会にでかけようと思う。 153
19 青年医師は、治療室のすみに陣取って…… 168
20 事務所がひけて、魚の眼をした男は…… 178
21 山のうえの売春宮殿は、今夜…… 191
22 世界旅行者は、この港都市〔まち〕の…… 209
23 この日の夕暮れ、老船乗りは吹きやまぬ風に…… 221
24 黒い空のした、ひとの住めない国が…… 228
25 手に手をとって、ふたりが道を…… 237
26 教室では雨がたえまなく降っていた 259
27 俳優たちの廊下で私たちは…… 274
28 あらためて火ぶたがきられた 281
29 サーカスが燃えている 298
30 冬の夕暮れ、雪におおわれた境界〔はてし〕ない…… 325
訳者あとがき(一九八五年四月/一九九〇年一月 丘沢静也) [345-347] -
中学生のときに読んで、意味不明だと思ったのは覚えていた。いま読み返すとさらに意味不明なように感じる。
これは原文で読んだら面白いのかもしれないな・・・ -
再読。30の連鎖する短篇。ラストで1話目に繋がる循環エンドレス形式はまさに尻尾を噛んだ蛇が繋がるウロボロス仕様。 迷宮、とサブタイトルにあるように、唯一名前を持つ1話目の登場人物ホルは謎めいた建物の中に閉じ込められているミノタウロスのよう。 それを象徴するように、2話目にはイカロスとダイダロス父子を思わせるエピソードが展開される。 それぞれの登場人物に関連性はないけれど、自分自身の夢、あるいは誰かの夢から抜け出せないような悪夢感が常につきまとい、29話目にしてサーカスの道化がそれをはっきり言語化する。 ファンタジーというよりは哲学。
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鏡がうつしだすのは、夢。思い煩う、徒然夢日記。うーん、別翻訳をだれかしてくれないかなぁ…
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2014年58冊目。
次の話が前の話の何かを引きずり、最後の放しが最初の話に繋がる、不思議な短編集。
それぞれはとてもシュールレアリスティックで、意味を追い求めようとしたら大変なことになる。
なんとなく、登場人物たちが来ることのない何かを「待っている」ことが多かった気がする。
「この扉を通ったら、そのあと―どこへ?」
「それを決めるのは次のこと」
僕らは、次へ進み続けなければいけない。
時間をおいてもう一度読んでみたい作品。 -
2004年初読。印象的だったのは、たしか、挿絵をエンデのお父さんが描いていて、その絵と、連作の短編がつながりを持っていたような気がする。絵と物語ってこんなふうにリンクしていくことができるのか、と思ったような…。
難しい話も多かった記憶があるけど…。
また読み直してみたい。 -
不思議な手ざわりをした30の短編で綴られる連作。ひとうひとつは繋がっているが、最後まで読み通しても全体像には霞がかったまま。調和すれすれ、ギリギリのところをかすめて鳴り続ける不協和のよう。
決して調和できない、混沌とした、それでいてまるで予定調和の夢を見ているような人々の群像。それ自体が、エンデが感じた社会そのものの暗喩なのかもしれない。語り尽くせないものを語るために定型の文学の枠組みを超越した感じ。すごい。
29篇目の「サーカスが燃えている」に登場する道化が、一番感情移入した。
「問題は目覚めることだ。それが、ただひとつの問題だ」(p.318) -
読み返す。
ボクの名前はホル。 -
子供向けではないかもしれませんが。
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初めて読んだ時、世界が揺らいでしまうのを感じた。殆ど恐怖に近い感覚だった。大人になって何度も読み返し、一元的でない解釈ができるようになってきて、まるで眠る前に 聖書を読むように、時々思い出しては読み返している。
世界旅行者の話、ホルの話、扉の前の勇者と姫の話、娼婦の女王の話、貴婦人とパレードの話が好きだ。…しかしこうしてみると自分に今何が必要か(何が足りていないか)わかる気もしてくる。 -
己、これ大好きなんですよね。ミヒャエルエンデさんの作品で。
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時々むしょうに読み返したくなる1冊。短編集でいながら、次々にイメージが連なって、最後に最初へ戻るメビウスな小説。なぜだか、消防士とロウソクまみれの聖堂の話がいつでも印象に残っています。
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エンデ=童話作家 だった私のイメージを打ち壊し、今まで知らなかった世界を開いてくれた作品です。(でも最初は途中で辛くなって読む事ができませんでした…)<br>この合わせ鏡の迷宮に迷い込んだかのような短編の連なりには、ただただ幻惑されるばかりです。
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