街並みの美学 (同時代ライブラリー)

著者 : 芦原義信
  • 岩波書店 (1990年3月9日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002600192

作品紹介

美しい街並みとは何か。都市と建築の中間に位置する「街並み」は、歴史・文化・風土・人間のかかわりにおいて成立する。著者は、パリ、地中海沿岸、ペルシャ、ブラジリアなど世界各地の街並みを比較し、それを構成する建築・空間に理論的考察を加える。人間のための美しい街並みをつくる創造的手法を具体的に提案した名著。

街並みの美学 (同時代ライブラリー)の感想・レビュー・書評

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  • 世界各地を旅行してきた著者が二十年間にわたって調べて書いた、街並みの実例が溢れる本である。日本と西欧等の街並みを比較した上、日本の街並みの美しさを妨げる問題点を指摘し、美しく作るための具体的な手法を提案した。建築や街並みはその国の文化を反映するに言及し、「内」と「外」に対する意識や生活様式とも関わっていることを指摘した。そして街並みの構成は、道路と建物の間の部分、街の輪郭線、広場の存在、俯瞰景等に左右されると述べている。百花繚乱な街並みの写真等は、著者と共に世界への旅を彷彿とさせてくれる。
    (教員 推薦)

    ↓利用状況はこちらから↓
    http://mlib.nit.ac.jp/webopac/NJ90002104

  • 建築家による街並みの理論的考察。街をフィールドとする写真家に。

  • 経済発展を経験した日本の都市の住環境はあまりよくはない。せまい土地に押し込まれ、通りもまちも、魅力的ではない。このような都市の貧弱さはそもそも、日本人の空間認識から生まれた。日本では玄関で靴を脱ぎ、玄関よりも内側は内的空間、玄関より外側は外的空間ととらえる。一方イタリアでは、靴はベッドで脱ぐものであり、家の中も外も同質な空間としてとらえられる。このような内外のとらえ方の違いから、たとえば廊下や広場、まちなみに対する所有意識に違いがあらわれる。イタリアでは、家の中もまちの広場も同質な空間であり、だからこそ広場をきれいにしよう、という気持ちが生まれるのだ。以降、筆者はイタリアを中心としたヨーロッパ的街なみを支持する。

    ・看板やのぼりなどは、美しい街なみを壊す。というのも、美しい建物のファサードを看板やのぼりが隠してしまい、また、まちなみにゴチャゴチャした印象を与えてしまうからである。一方、ヨーロッパの街並では、看板は少なく、必要最低限のストリートファーにチュアはデザインの対象として落ち着いたデザインにまとめられている。
    ・日本の民家のまわりをとりまくブロック塀は、街並の美学に反する。通りに背を向け、無関心である、と言っているようなものである。たとえば通りに面した場所に、よくデザインされた階段の手すり・きれいな格子扉・植木を置くなどの配慮がなされるべきだ。
    ・「入り隅の空間」:囲われ感、車を入れず人に優しい空間、親密な
    →伝統的にはイタリアで発達したが、アメリカではサンクンガーデンとして復活

    どのようなまちなみが、どのように魅力的なのか、という点が丁寧に書かれている。一方、なぜ美しい街なみが大事なのか、なぜそれが実現されないのか、についての考察は少なかったように思う。

  • 出版社/著者からの内容紹介
    美しい街並みとは何か.著者は,パリ,地中海沿岸,ペルシャ,ブラジリアなど世界各地の街並みを比較し,その建築・空間に理論的考察を加える.人間のための美しい街並みをつくる創造的手法を具体的に提案した名著.


    内容(「BOOK」データベースより)
    美しい街並みとは何か。都市と建築の中間に位置する「街並み」は、歴史・文化・風土・人間のかかわりにおいて成立する。著者は、パリ、地中海沿岸、ペルシャ、ブラジリアなど世界各地の街並みを比較し、それを構成する建築・空間に理論的考察を加える。人間のための美しい街並みをつくる創造的手法を具体的に提案した名著。
    目次
    建築の空間領域
    街並みの構成
    空間に関するいくつかの考察
    世界の街並みの分析

  • 世界の街並みを同時に分析して、その構成要素を明らかにする。
    街並み形成の一時代を築いた名著。これを超える議論はいつ生まれるのか。

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