われ山に帰る (同時代ライブラリー 27)

  • 岩波書店 (1990年1月1日発売)
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (340ページ) / ISBN・EAN: 9784002600277

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『彦一頓智ばなし』の作者小山勝清の思想遍歴が鮮やかに描かれている。米軍を村に入れたくないので、天皇は降伏したけどわしらは戦う、と云ったという。この辺が、後の60年代70年代の一部インテリの所謂「土着」思想に取られていくのだろうが、彼の土着があくまでナロードニキ的なインテリの側から農村への啓蒙の態度から保持していたのに対し、小山は矢張り「文学」のひとであった。物語という者は、民への不信に基づく「啓蒙家」には描けないということ。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

高田宏(たかだ・ひろし) 作家。1932年、京都生まれ。石川県江沼郡大聖寺町(現・加賀市)に育つ。55年、京都大学文学部(仏文専攻)卒。光文社に入社し「少女」編集部で狩野川台風、伊勢湾台風などの被災地を取材。アジア経済研究所を経て、63年にエッソ・スタンダード石油で企業PR誌「エナジー」を創刊。84年より著述業に専念。主な著書に、日本初の近代国語辞書『言海』を生んだ大槻文彦の評伝『言葉の海へ』(78年、大佛次郎賞、亀井勝一郎賞受賞、新潮社)、『木に会う』(90年、読売文学賞受賞、新潮社)など。2015年没。

「2016年 『荒ぶる自然 日本列島天変地異録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高田宏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×