コスモスの思想―自然・アニミズム・密教空間 (同時代ライブラリー)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002601465

作品紹介・あらすじ

美的秩序につらぬかれた、生きた全体としての宇宙、はどこに現われるか。フンボルトの『コスモス』に西洋的知の限界を感じ、東南アジア調査で出会った少数民族の自然観に深く共感した著者が、アニミズムとマンダラを重ね合わせ、を包みこむの姿をさぐる。最近の思索をもとに「西・東・南の自然観」を加筆。独創にみちた文化人類学。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙船地球号の思想には不備がある、リアリティーを欠いている。
    人類が閉鎖システムの中で文化の多様性を生かしながら創造的に互いに寛容な共同体を作り上げる。その中で諸民族が平和共存するには思想的な新たな立場が必要。
    というのは非常に同意です。

    様々な民族がいて文化がある中で、日付の感覚やアニミズム、神などの力をおろす方法などの
    相違点や共通点などとても興味深かったです。

    何日後の約束にロープの結び目を作ってそれを数える、その日から予定の日までの日数はあるけれど
    カレンダーというずっと通しでの日付の感覚はないことや
    盆踊りなどをはじめとしてぐるぐる周り真ん中に神やそれに類するものがおりてくること、
    座るという行為に、状況や相手の身分、尊敬の念などによって、座り方 胡座なのか正座なのか、座るための道具、座布団を出すのか椅子を出すのか、どのようなグレードのものかなどが異なってくるなどが特に面白かったです。

    自動精米機が導入されることによって精米の作業は楽になったが、撞きながらの会話などもなくなり
    その日ごとのお米を精米するのではなく、数日分まとめて精米するようになってしまった。
    「苦労もないが楽しみもない」というのも、考えさせられるものがありました。

    作業の効率化は重要ではありますが、それだけでは人は生きていけない、
    生きてはいけるが生きていく意味がなくなってしまうとも思います。

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著者プロフィール

1922年,横浜市生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学大学院特別研究生,大阪市立大学教授,東京工業大学教授,国立民族学博物館教授,大谷大学教授を経て,東京工業大学名誉教授・国立民族学博物館名誉教授。著書に『カミの誕生――原始宗教』『東南アジアの少数民族』『草木虫魚の人類学――アニミズムの世界』『コスモスの思想――自然・アニミズム・密教空間』『カミの人類学――不思議の場所をめぐって』『カミと神――アニミズム宇宙の旅』『道元の見た宇宙』『からだ・こころ・たましい――宗教の世界を旅する』『死をふくむ風景――私のアニミズム』『木が人になり,人が木になる。――アニミズムと今日』『岩田慶治著作集』(全8巻)など多数。2013年2月,逝去。

「2020年 『アニミズム時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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