ギリシア悲劇入門 (同時代ライブラリー 186)

  • 岩波書店 (1994年5月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784002601861

みんなの感想まとめ

宇宙秩序の中での人間のあり方や心理の起伏を描いたギリシア悲劇の魅力が、三大悲劇詩人の作品を通じて鮮やかに再現されています。アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスの代表作を鋭く解釈し、古代アテナイの舞...

感想・レビュー・書評

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  • 作品紹介

    宇宙秩序の中での人間のあり方を問うアイスキュロス、 心理の起伏を劇的に展開するソポクレス、神話・伝説世 界の「現実らしさ」を追究するエウリピデス。
    ーー三大悲劇詩人の代表作に鋭利な解釈と批評を加え、二千数百年前のアテナイの舞台の魅力を鮮やかによみがえらせる。
    「悲劇理論」で身構えることなく、「ドラマ」自体に率直に向きあい、ギリシア悲劇の多彩な世界に読者を誘う(本書中表紙より引用)

  • 悲劇的な話ではなく悲劇。つまりお芝居。
    古代ギリシアのお芝居というのが、思った以上に完成度が高いことがわかりました。
    実際に舞台を見たわけではないから何とも言えませんが、セリフの掛け合いで状況説明をしつつ観客の気持ちを高めていくことや、舞唱団など(ミュージカルというよりはコーラスのような感じ)、きちんと劇になっているではありませんか。

    ストーリーを追っていけば悲劇でも、劇中人物の立場から見たら必ずしも悲劇ではなく、むしろハッピーエンドではないかというものもあるという記述で、シェイクスピアを思い出す。
    『リア王』はリア王の立場でも悲劇だけど、そういえば『ロミオとジュリエット』は好きな気持ちに殉じることができたのだから、ある意味ハッピーエンドなのかもしれない。

    ギリシアの文藝はギリシア神話の神様が、普通に人間社会に介入してくるのだけれど、時代を経るとともに神様の登場の仕方が変わってくることにより、人間の心理や哲学などが深まっていく様子もわかり、歴史の一つの見方としても面白かったです。

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著者プロフィール

(なかむら・ぜんや)
1925年福井県に生れる。1949年京都大学文学部卒業。西洋古典文学専攻。1985年歿。

「2022年 『ヨーロッパ文学とラテン中世【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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