地獄を見た少年―あるアメリカ人のナチ強制収容所体験 (同時代ライブラリー)

制作 : Barry Spanjaard  大浦 暁生  白石 亜弥子 
  • 岩波書店 (1994年9月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002601960

作品紹介

占領下オランダのユダヤ人狩。米国籍を持つ一三歳のバリー少年もオランダ人の両親とともに北ドイツの強制収容所へと送られた。この世の地獄で見た汚辱と死。残虐と狂気。捕虜交換用の外国人として辛くも生還し、米国へ脱出後、一六歳の時にその体験を一気に書き記す。収容所内の写真、関係書類など、迫真の証拠を添えて40年後に公開する。

地獄を見た少年―あるアメリカ人のナチ強制収容所体験 (同時代ライブラリー)の感想・レビュー・書評

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  • 「平和とは何か?」自分がいかに考えてこなかったかを痛感しました。また、ユダヤ人の虐殺という歴史的大事実をいかに軽く見ていたかも知りました。
    とくに、20歳にもならない少年であった筆者が数々の苦難、苦役を乗り越え、前向きに歩いていく姿はとても自分には真似できないと思うし、今の生活がどんなに恵まれているか実感するきっかけともなりました。
    文章はところどころおかしなところがありましたが、かえって筆者が自身の体験を血肉としてはっきり後世に伝えようと一生懸命であることが伝わってきました。

  • 少年時代にユダヤ人狩りに遭った少年が、数年後に記した軌跡。

    第二次戦時下でドイツに占領されたオランダでも、ユダヤ人の強制収容が行われていた。
    オランダ在住ユダヤ人である著者も、その脅威の対象となった。
    けれど、出生地であるアメリカ市民権が彼と両親を何度も救う。

    ダビデの星をつけなくていいことに後ろめたさを感じることもあったが、
    それでもアメリカ市民権のおかげで彼らは生き延びてこれた。

    また、純粋な労働の必要性も書かれている。
    無給で待遇が悪くても、働くことで存在意義を見出そうとする姿が印象的だった。

  • ナチスの収容所に入れられていた元少年が、解放後まだ若い内に書いた体験記です。

    面白いって言ってしまうと不謹慎だけど、非常に興味深い作品でした。

    例えばガス室で殺される人の恐怖は想像以上のものなんだという事はわかりますが、
    実はその様子を見守りながら「明日は自分かもしれない」と恐れ続ける日々を何年も送る事の方が怖い事なのかもしれない。

    同時代を描いた「アンネの日記」とはまた違った視点からの作品です。

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