戦後保守政治の軌跡 上 (同時代ライブラリー)

  • 岩波書店 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784002602073

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戦後の日本政治の流れを深く掘り下げた本書は、敗戦直後から鈴木善幸内閣の成立までを扱い、特に政党再結成と岸内閣の前半に焦点を当てています。著者たちは、歴史的な視点から吉田茂や岸信介などの政治家の評価を公...

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  • 1980~81年に行なわれ、岩波書店『世界』に連載された政治記者3人の座談会。敗戦直後から鈴木善幸内閣の成立までが順番に扱われる。上巻は敗戦後の政党再結成から岸内閣の前半まで。40年前の著作だけれど、今からみても興味深い指摘も多い。

    たとえば、ワンマンで知られる吉田茂については、実際に吉田が好き放題できた時期は限られていたと指摘される。「ワンマンは強さの表現ではなく、ときには孤独、哀愁さえ帯びたニュアンスという感じだった」と。また、安保改定を行なった岸信介については、条文さえいじれば日米対等になれるという感覚で、これは岸が「満洲」で法律をいじっていたのと同じと批判される。国際感覚については、吉田の方が上との評価になる。

    また、言論人として高く評価される石橋湛山については、政権成立時の混乱(おカネやポストの話)や、首相としては何もできなかったことが、ちゃんと指摘されている。全体として、公平な評価が心がけられた1冊といえるだろう。

  • 吉田は、寄らば大樹のかげ、数という保守合同、そして経済の復興と成長。そして日本の新しいエスタブリッシュメントをつくるというのが最大の目的、それが天皇制を護るという信念に繋がった。その人脈と考えを引き継いだのが佐藤。
    池田、佐藤という吉田学校の優等生が政権を握っていく。二人で12年。所得倍増論が出てきて、経済の高度成長が始まる。
    経済再建が吉田の頭には一番強かったから、外遊したときも借金交渉をして回る。金を借りて、日本の資本主義力を強めていこうとかなり自覚的にやっていたし、世界銀行から金を借りるときも、かなり積極的に動いていた。
    政治家にとってみれば政争というのは天下を取ることであり、天下を取ることが国のためということになる。だから政争に熱中する。

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