はじまりのレーニン (同時代ライブラリー)

  • 岩波書店 (1998年2月1日発売)
3.47
  • (2)
  • (5)
  • (7)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 45
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784002603339

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中沢新一 「 はじまりのレーニン 」

    レーニン主義の思想源泉を探求した本。唯物論、グノーシス主義、三位一体説を レーニン主義の思想源泉として論述。

    マルクス主義やヘーゲル哲学との違い、資本論と三位一体説、革命における党運営 のテーマはとても面白い。思索家として探求し、革命家として実践した 新しいレーニン像に出会える。


    前半の唯物論は読むのがきつい。特に レーニンの唯物論を 「笑い」と つなげたところは イメージしにくかった。「笑い」とは 思考の外で、自然に起きる 原始的な意識の現れ? 客観が レーニンを 笑わせている感じ?


    レーニンがヘーゲル等を研究した本「哲学ノート」は 難しそうだが 読んでみたい。

    レーニンの革命思想「世界は人間を満足させず〜人間は自己の行動によって世界を変えようと決心する」


    レーニンの唯物論=笑いの哲学
    *笑い=原始的で言語に表せないもの=人間の本質の根底に立ち、精神を無底の空間へ導く
    *唯物論=物質への接近を実践すること
    *物質=笑いが導く無底の空間
    *物質の性質=人間の意識の外に存在する性質、客観的実存である性質→ 自己運動しながら、自然と生命と意識を作り出す
    *唯物論は 意識の外にある客観的実在を認める→実践によって、客観的実在に接近しようとする
    *客観=人間の意識の外部にある→経験の組織化がなくても、客観は実在する
    *唯物論的な意識は 自分の世界を非現実と考える→実践によって客観的な新しい世界を創造
    *意識と物質の 同一かつ異和の関係→意識は客観を反映する

    「意識の外にある 客観的的実存、レーニン的物質が 人間の底に触れ、それを押し上げようとするとき 笑いが生まれる」

    ヘーゲルの「精神」と レーニンの「物質」に共通点が多い
    *ヘーゲル〜精神と言う自己運動において 客観が実在し、主観が開示する
    *精神=主観と客観が対立しながら同一であるような運動
    *レーニン〜精神を物質に変えるだけ→ヘーゲルの精神は人間を笑わせない

    レーニンの「物質」は ヘーゲルの「精神」がためらっている 存在(有)の底を破って、ピシェスとゾーエーの運動の内部へ


    レーニンの決断は 意識と無意識の接触面で行われていた
    *意識が 〜思考の外の客観に触れる
    *客観が レーニンに何かを告げ、レーニンが決断する
    *いったん決断したら、反対されても彼は動揺しない
    *客観が〜破壊的な主観に対して破壊者を破壊すべく笑っている



  • おもしろかった。歴史の本でも、社会科学の本でも、全くなく、完全な作り話。おおよそ科学的な内容ではない。だからこそ刺激的で楽しめた。

    特に、ベーメの記述は興味深い。
    それまでベーメがドイツ観念論に与えた影響のことなんて全く知らなかった。
    というより、ベーメそのものを知らなかった。

    でも、この本でベーメに興味を持って、図書館でベーメの著作を読んだんだけど、まるで理解できなかった。
    翻訳者までもが、分けが分からないと、書いていた。
    ベーメって、何だろう?

  • 2009/02/06-08
    ほうろうで105円

  • だいぶ前に読んだので忘れたが、レーニンの人柄や思想について、ロシアの共産主義の宗教性について、興味深く書いてある。面白い本だ。

  • なんかやたらと楽しそうな表紙です。

  • 2005年ごろ 図書館

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

中沢 新一(なかざわ・しんいち):1950年山梨県生まれ。思想家・人類学者。沖縄・奄美諸島の調査を経て、インド・ネパールでチベット仏教を学ぶ。帰国後、人類の思考全般を視野に入れた新しい知のあり方を提唱し、人類学のみならず、歴史、哲学、民俗学、経済学、自然科学などの分野にまたがる広汎な研究に従事する。中央大学教授、多摩美術大学芸術人類学研究所所長、明治大学野生の科学研究所所長などを歴任。現在は京都大学人と社会の未来研究院特任教授、秋田公立美術大学客員教授を兼任。主な著書に、『カイエ・ソバージュ』(1~5巻)、『アースダイバー』、『精霊の王』、『悪党的思考』がある。

「2025年 『古代から来た未来人 折口信夫 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中沢新一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×