おもろさうし (同時代ライブラリー 334 古典を読む)

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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002603346

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  • 岩波書店 
    外間守善 「 おもろさうし 」

    伊波普猷 などの文献を通して「おもろさうし」を解説した本

    「おもろさうし」対句の意味がわかると、宗教性、文学性、琉球の思想や言語、稲作文化の南下経路を組み込んでいることがわかる。

    「おもろさうし」研究の面白さは「一」「又」記号や 省略記載によって 不完全な神歌を 復元する謎解きにあるように思う


    神の世界が、古事記のような構成で描かれ、王権の論理が埋め込まれていることに驚く

    「おなり神」信仰は 現代沖縄にも影響が残っているように思う。「おなり神」信仰=女性は生まれながら霊的な力を有し男性を守護する

    「おなり」は「お成り」
    神話における創造はつねに混沌からの創造である〜神はあったのではなく成った


    勝連の阿麻和利のオモロは、伊波普猷の論考と併せて 興味深い

















  • 同時代ライブラリー いただき物

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著者プロフィール

外間守善(ほかま・しゅぜん):1924-2012年。沖縄県那覇市生まれ。法政大学名誉教授。伊波普猷の後を継いだ琉球文学・文化研究の第一人者。『おもろさうし』など古代南島歌謡をもとに、琉球文化の源流を解明する研究に取り組んだ。著書に、『おもろそうし』(岩波文庫)、『沖縄の歴史と文化』(中公新書)など多数。

「2022年 『沖縄の食文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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