ノーマ・フィールドは語る――戦後・文学・希望 (岩波ブックレット 781)

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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002707815

作品紹介・あらすじ

『天皇の逝く国で』で日本の読者の前に鮮烈な登場を果たしたノーマ・フィールド。その作品のもつ類のないみずみずしさは、作者その人の魅力でもある。デビュー作から『小林多喜二』(岩波新書)まで、日米の社会の中で凛として立つ少数派に寄せ続ける共感の根には、自らの戦後経験、一九六八年、そして文学への希望があった。

感想・レビュー・書評

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    『天皇の逝く国で』で日本の読者の前に鮮烈な登場を果たしたノーマ・フィールド氏.その作品のもつ類のないみずみずしさは,作者その人の魅力でもある.デビュー作から『小林多喜二』まで,日米の社会の中で凛として立つ少数派に寄せ続ける共感の根には,自らの戦後経験,1968年,そして文学への希望があった.
    ■編集部からのメッセージ
    はるか昔,1991年の何月ごろだったでしょうか,送られてきた『ニューズ・ウィーク』最新号をぱらぱら繰っていたら,濃い緑色に菊の花をあしらった強い印象のカバーの本が紹介されていました.In the Realm of a Dying Emperorと題されたこの本の著者はノーマ・フィールド.聞いたことのない名前でしたが,その紹介記事がとても魅力的だったので,すぐに神保町のタトル商会に走り,平積みになっていた一冊を手に入れました.私の英語力でどれほどのことが読み取れたか心もとない限りですが,三人の登場人物を通して語られる反戦の意志,平和への思いや天皇制批判の,それまで味わったことのない,生まれたてのようなみずみずしさに,ただもう驚いてしまいました.これがノーマ・フィールドという著者との出会いでした.ただちに翻訳権の交渉をしましたが,実はノーマさんはすでに有名な方で,日本語版はとうの昔にみすず書房から出ることが決まっていたのです.それ以来,ノーマさんはあこがれの著者になりました.お書きになったものはどれも熟読し,多くの示唆と励ましを受けてきました.このたびノーマさんにインタビューされた岩崎稔さんも成田龍一さんも,『天皇の逝く国で』を読まれて以来,同様の思いをずっと持っておられたことが,インタビューの中で語られています.
    ノーマさんの魅力は,一言で言いつくせません.同じことをおっしゃっても,何かが違うのです.それは,ノーマさんの生い立ち,さまざまな社会的経験,対人関係,自己へのかかわり方のもつ特別な質が,このたぐいまれな人格をかたちづくったのだとしか言いようがありません.このブックレットでノーマさんは,そういったことすべてを実に率直・闊達に語っておられます.読むひとすべてを励まし,自分で考える喜びへといざなう力をもつノーマさんの言葉を,じっくり味わっていただきたいと思います
    https://www.iwanami.co.jp/book/b254319.html

  • USのブラックマウンテンカレッジはUSの教育史と文化史に多大な影響を及ぼした。1933年に設立された。ナチスが権力の座について多くのユダヤ系芸術家や知識人がドイツを去るという時代背景を受けて、この大学は芸術をカリキュラムの中心に据え、教員・学生が一つの共同体となって運営された。約四半世紀しか続かなかったが、大物の芸術化、作曲家、詩人の錚々たるメンバーが輩出された。
    文学は諸芸術の中で最も日常生活と重なる言葉という素材から成り立っていますが、それは日常と関係を保ちながらも微妙に違った作用を求める。芸術、文学、詩を本質的に捉え返さずして優劣を決めてもあまり意味がない。文学とは何かと同時に人間とは何かという問いかけを繰り返させるのがプロレタリア文学。

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著者プロフィール

一九四七年、東京に生まれる。アメリカン・スクール卒業後、アメリカ・プリンマー大学へ進む。一九八三年プリンストン大学で博士号取得。
現在、シカゴ大学人文学部東アジア言語文化学科長。
著書
『天皇の逝く国で』『祖母のくに』『へんな子じゃないもん』(みすず書房)

「2007年 『平和の種をはこぶ風になれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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