「『モリノアサガオ』などを通じて死刑とは、を問いかける漫画家郷田氏と、裁判員裁判を取材し続けているジャーナリスト竹田氏が、死刑の基準、判例、裁判員が死刑判決にかかわることについて対談」(裏表紙あらすじ引用)した本。岩波ブックレットNo.807。
法律などに詳しくない私には、脚注や対談内容を読んでも分からないことが多々ありました。しかし、タイトル通り、死刑の是非について、この時代だからこそ一人一人が考えるべきテーマでもあります。そのきっかけとしては、おすすめだと思いました。個人的に1番驚いたことは、被害者参加制度(被害者や遺族、代理人の弁護士が裁判に参加して質問や量刑への意見を述べる制度)が2008年12月まで導入されたことです。それまで被害者側は被告に対して直接質問が出来ず、ただ判決を見守るしか出来なかったなんて……信じられない。