取り返しのつかないものを、取り返すために――大震災と井上ひさし (岩波ブックレット)

  • 岩波書店
3.83
  • (0)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 51
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002708140

作品紹介・あらすじ

もしも今、彼が存命であったら、愛した土地の姿をどうとらえただろう。被災した者に、被災を逃れた者に、どんな言葉をくれただろうか-。「井上ひさしの言葉を心にきざんで」と題し、鎌倉で開催された講演会を収録。亡くなった人の分も生きて、幸せになってくれと娘に願う『父と暮せば』の父の姿をひきつつ、惨禍のあとを私たちはどう生きるか、問う。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 震災、原発、原爆、憲法、靖国……
    短いから読める内容だけど、短くても心に刺さる。知識人って何が問題なのかを誰にでもわかりやすく説明できる人のことなんだなと…

  • 岩波ブックレットには良書がけっこうあるっぽい。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大江健三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×