原発をどうするか、みんなで決める――国民投票へ向けて (岩波ブックレット)

  • 岩波書店 (2011年11月9日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (61ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002708218

作品紹介

これから原発をどうするかは、主権者である一人一人の国民が考え、決めるしかない。そのためには国民投票が不可欠だ。なぜ政党政治に委ねることができないのか。衆愚に陥る危険はないのか。日本のデモクラシーと政治文化にとってどんな意味があるのか。「原発」国民投票の意義と可能性について、5人が徹底討論する。

原発をどうするか、みんなで決める――国民投票へ向けて (岩波ブックレット)の感想・レビュー・書評

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  • …署名してきました。

    『原発をどうするか、みんなで決める』という岩波ブックレットを読み、国民投票の意義が、原発推進、反対がどれだけいるか、ということを明らかにするだけのものでないということに強く心動かされました。
    私は現在東京で暮らしていますが福島県いわき市出身で、福島原発には中学生の遠足で見学に行ったことがありました。
    事故が起きてから何も何も知らないことに気付き、慌てて関連書籍やニュースを見始めた時には手遅れなことも多くありました。知れば知るほど東電や国へ過度の悪感情、福島の住人に過度な感傷を抱くなどはしましたが、
    実際には自分には何も出来ないであろうし、選挙に行かない若者グループの一員で、低所得者人生を歩くであろう自分は社会的にはいてもいなくても変わらないだろうし、という低い温度だった私は、このままどんな意思表示も大きな意味をなさないだろうと思っていました。
    ですが、それが<任せて文句を言う>存在であり、そういう見苦しさが私なのだと気付かされました。
    それはいやでした。<引き受けて考える>、その結果任せるなら文句は言わない。それが私が潔いと感じまた胸を張れる生き方だと思えました。
    原発のことは知れば知るほど、のっぴきならない事情があるのだと分かってきました。話のスケールも年月もとてつもなく巨大だけれど、でもそれは綿々と続いて今日に至って私に関わりあることなのだと思えるようになりました。
    何かが決するという時、一方では誰かが喜び、誰かが泣く。それは原発に限らなくとも、どんな問題もそうであると思います。ですがそうであれば、そのことひっくるめて私も一緒に考えさせて欲しい。
    何もしなくてもそれなりに生かされているのはいやなのです。何かを成し遂げてやりたいという大きな志があるわけでもありませんが、私は私が生きている、生かされている社会や環境に信頼を寄せたいのです。好ましい存在であって欲しいのです。そのために一緒に考えさせて欲しい。

    …ということを、メッセージしてきました。みなさんも是非。(→ttp://kokumintohyo.com/)

    以下ブクログ用。
    国民投票すれば新しい法律が出来るとかすぐに何かが変わると言うことはない。日本は大きいし、体制柄腰は重めであるし。そしてそのためにはまず国民全員で勉強をしなければならない。例えば沖縄の米軍基地の問題なんかも、我関せずではいけないんだよね。政治が自分たちとは遠い世界、テレビの中の出来事と、自分に直結することだと実感することはあまりない。けど、ま、幸いかな(?)今回ばかりは実感しました。私は、このことをちょっと考えてみたいと思う。科学者でもなんでもないし、一般人の生活者として考えてみたいと思います。

  • シンポジウムを元にした本。 投票は重要なことを国民の意志で決めよう、という意思表示であり、反原発・推進のどちらでもないという立場での国民投票、ということになってはいるものの、実態は(当然、今とは変えたいということから)反原発の立場からの本と言えます。
    熱っぽさを感じるのにはいいかもしれませんが、国民投票自体のことなら、参加者の今井一氏の『「原発」国民投票』の方がよくわかります。

  • 宮台氏の「日本の政党政治では原発は争点化されない」の件に納得。いままで政治は国会議員がやるべきことをやればよいと考えていたが、それだけでは足りないと考え直した。
    また、投票を想像すると、反対、縮小、推進、それぞれに複数の選択肢があって投票のしようがなく、実施には反対であった。そこも、結果ではなく過程の産物に意味があることに気づかされた。
    本書はシンポジウムの内容を起こしたもので分量は少ない。国民投票について他の本も読んでみようと思う。

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