震災と言葉 (岩波ブックレット)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 26
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002708492

作品紹介・あらすじ

仙台在住の私小説作家は、被災地の近くで言葉の真空状態に苦しみながら、あらためて言葉と向き合った。本書は、その体験的思索を述べたものである。小説において未来への時間の流れを書けなくなる経験、日常を取り戻すことの意味、言葉を語るときの態度(言葉の姿)、言葉と歴史性、震災と文学の可能性等について綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 仙台在住の作家が講演で語った話をまとめたもの。
    著者がいうように、自分のような被害の少ないところに住んでいた人間は、津波の被災地と東京の中間にいて宙ぶらりんな感覚を味わった。
    だから、「絆」とか「ひとつになろう」という言葉に違和感を感じたのであろう。

  • 資料番号:011489986
    請求記号:369.3/サ

  • 作家・佐伯一麦さんの『震災と言葉』(岩波ブックレット、2012年)はなかなか良かった。震災後の言説(良いものも・悪いものも)に対する「違和感」を見事に表現した講演録。

    佐伯さんは仙台の在。「人が日々,日常を送るとはどういうことか.言葉とともに,言葉のなかで生きるとはどういうことか.ともに考えてみませんか」.

    佐伯一麦(作家)×池上冬樹(文芸評論家) 対談 「自分の感覚を通して書く。自分が経験したことをぶつけて、合金化していく」 http://t.co/FqFK5xBJ 

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著者プロフィール

一九五九年、仙台市生まれ。八四年、「木を接ぐ」で海燕新人文学賞を受賞し、作家デビュー。九〇年、『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、九一年、『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、九七年、『遠き山に日は落ちて』で木山捷平文学賞、二〇〇四年、『鉄塔家族』で大佛次郎賞、〇七年、『ノルゲ』で野間文芸賞、14年、『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整文学賞を受賞。他に『光の闇』『麦主義者の小説論』など著書多数。

「2018年 『空にみずうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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