ルポ 労働格差とポピュリズム 大阪で起きていること (岩波ブックレット 858)
- 岩波書店 (2012年12月6日発売)
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感想 : 11件
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Amazon.co.jp ・本 (64ページ) / ISBN・EAN: 9784002708584
みんなの感想まとめ
労働格差とポピュリズムをテーマにした本書は、非正規労働者の現状を深く掘り下げ、特に大阪における橋下徹の政策がもたらした影響を描いています。著者は、非正規労働者が公務員や労働組合に対する憎悪を抱く理由を...
感想・レビュー・書評
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橋下徹が強権的に作り上げた大阪市の現状について、非正規労働者問題を取材し続ける藤田和恵が書いた本書はこれまでに読んだ「非正規公務員の真実」や「ボクらは貧困強制社会を生きている」に比べても圧倒的に理解に役立つものであった。
第1章の文書捏造事件から始まり、非正規労働者の多くが橋下徹を選び、期待し、溜飲を下げてきたことがわかり愕然とする。
正規職員の労働組合が彼らを本気で守ろうとしてこなかった歴史。「連合」をみているとわかるが財界と同じに感じられる世の中の見方などに大きな責任があると思う。
大阪は極端な例だが労働格差は日本中にある。手を取り合う相手は慎重に選ばなければ自分や家族の未来も危ない。 -
大阪維新の会の主張が、非正規若年層になぜ支持されるのか。当事者へのインタビューを交えつつ、彼らが実体験として公務員や公務員労組を既得権者と捉えて「憎悪」している現実を描き出す。なぜこうなってしまったか。著者は、労組が「非正規を認めない」との建前にこだわるあまり、非正規の待遇改善を怠り、結果的に大勢のワーキングプアの出現を許してしまったことが一因であると言う。非正規の拡大を押しとどめることができなかった今、正規中心の労組が取り組むべき課題を指摘したものと言える。ただ正規中心の労組にそれだけの余力があるのか、以前に比べてもよりボランティア的な性格が強くなっている公務員労組に期待し過ぎるのは酷ではないか、とも思う。公務員は自らの待遇にあぐらをかいているとバッシングされ続けていたが、その結果が、このコロナ禍で政治に振り回されて疲弊する公務員の姿であり、緊急の事態に対応する余力のない役所の現実ではないか。
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橋下が欲しいのは安い賃金で奴隷のように働いてくれる公務員!
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タイトル通りの内容。常に労働者目線での取材であり、弱いものの味方というスタンスであるが、今ひとつ主張が弱い。あえて主張せず、事実はこうだ、と伝えたいもだろうが。湯浅氏のような明快さがあればわかりやすいかも。大阪の国家斉唱義務化に反対してるっぽいところにも違和感がある。
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情報や知識を正しく持たないと頭の良い人にいいように使われてしまう。同じように思考停止に関しても非常に怖く思った。
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政治はパフォーマンスで決まる。
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私は大阪市の現状や橋下市長の政治姿勢についてはほとんど知識がありません。大阪市の非正規低所得層が橋下市長へ期待する心情などのレポは興味深かったです。根拠の無い「ネトウヨは低学歴低所得層」というレッテル貼りに落ち込むことなく、労組の思考停止振りなどへも批判を向けております。
低賃金で働き、明日への希望が無い層が完全に絶望してしまえば、社会はもっと引き裂かれてしまうやもしれません。既得権者への不毛なバッシングではない解決策はあるのでしょうか。 -
「英雄のいない時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸だ。」偶像を英雄とみなさなければならない時代はさらに不幸だ。
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橋本徹大阪市長による市政改革の一つである「公務員改革」、そのなかの非正規雇用についてルポしている。面白いのは、橋本市長による一連の「改革」で最もデメリットを被るであろう(デメリットが有ることは明示しているわけではないが)非正規雇用者の多くが、橋本を支持していることである。やたらと君が代・日の丸問題と絡めようとしている点が気になったものの、非正規雇用について、これまでの主に「正社員」を組合員としてた労働組合はまじめに取り組んでいなかったという指摘は、何度も繰り返し指摘されていることながら、痛い指摘である。今後、非正規雇用の問題についても、非正規雇用労働者と連携して取り組まなければならないだろう。
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大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/571964
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著者プロフィール
藤田和恵の作品
