放射能汚染と学校給食 (岩波ブックレット)

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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002708751

作品紹介・あらすじ

東京電力福島第一原子力発電所の事故が引き起こした深刻な放射能汚染。食の安全性への不安が高まるなか、子どもたちが毎日食べる学校給食に対する保護者らの心配も強まっている。学校給食の安全を守るため、自治体や調理現場で広がる放射能測定の取り組みなど、学校給食をめぐる現状を紹介。放射能の基礎知識も解説しながら、長期的な課題や具体的な対策を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 色もにおいもない放射性物質。原発事故により放出されたそれは、風や雨、生態系によって移動し、影響は広範囲に及ぶ。放射線による被爆には二種類ある。外部被曝と内部被曝だ。本著は内部被曝の原因となる飲食による放射性物質の摂取対策の中でも、特に学校給食における取り組みについて紹介している。日本の放射性セシウムの基準値は、2012年3月まではかなり高く、チェルノブイリ原子力事故後の輸入食品中の放射性濃度370Bq/kgよりも高い500Bq/kgに設定されていた。それが2012年4月からは引き下げられたが、度重なる汚染食品のニュースに保護者の間で暫定規制値に対する不信が募った。そこで、自治体ごとに測定値を公表したり、学校給食の調理前に食品の放射線量を測って数値の高い場合は使用を取りやめたりしている。本著は2013年発行。2017年現在、学校給食の放射線量の測定はまだ行われているのだろうか。食品の測定値が基準値を超える状況はまだ続いているのだろうか。放射線汚染による人体への影響は、今後何百年と続く。原発事故後、不要な被曝をせざるをえなくなったという認識がまだまだ薄いのではないか。これまで内部被曝しているという意識のないまま、ものを食べてきたので、食品の安全性についての情報を積極的に集めようと改めて思った。

  • 職業柄、勉強になりました。

  • この方の考え方に深く同意。わからずに怖がるのも、「風評被害」という言葉で思考を停止し不安の声を圧するのも違う。何より測定、測定。データ見て考えること。そして、放射線による健康被害はしきい値がなく、どの程度のリスクなら許容可能かというものであるがゆえに、論争はまぬがれえない。だからこそ、学校、親、地域で継続して話し合う場をつくり、対応を決めていくことが大事と。そのとおりだと思う。

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