福島を生きる人びと フォト・ルポルタージュ (岩波ブックレット 893)
- 岩波書店 (2014年3月4日発売)
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感想 : 5件
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Amazon.co.jp ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784002708935
みんなの感想まとめ
人々の生活と心に深く影響を与えた原発事故の現実を描いたこの作品は、福島を生きる人々の苦悩や葛藤をフォト・ルポルタージュとして伝えています。震災から数年が経過した今も、14万人以上が避難生活を強いられ、...
感想・レビュー・書評
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「長期にわたる電源喪失は考えられない」(かろうじて炉心融解を食い止めた福島第二原発では重い送電線を60㎝ごとに人が支える人海作戦でしのいだのだった)、「ほとんど起こり得ないようなリスクに対処していたら切りがない(民主党の『事業仕分け』)」、安全と唱えるうちに自ら信じた『安全神話』で「レベル7」の事態に。(民主党だけを責められない、死者も出た東海村日本の《言霊思想》で不吉なことは口にすまいと思考停止していた。原発事故緊急事態処理指令所という言葉を避けた「オフサイトセンター」は放射線量が高くて使用できず。)避難計画も被爆対策も全くなし(避難者に食糧与えられず、避難「餓死」さえあった)
「計画停電」(無計画に信号機を消灯だけでも死者が複数でた)の無様は忘れられたかに都心はパチンコ屋さえ煌々と灯りを点していた…
フクシマ事故処理の核心である“融解核燃料取り出し”までには数十年かかり俺はまず見られない、技術開発の目処は立っていない。
さらに恐ろしいのは軍用核。事故あるいは自爆敢行するテロリストの手に渡ったら?
朝鮮戦争でマッカーサーは黒龍江以北に逃げ込む“中共義勇兵”に手を焼き“核のチリ”を撒いて通過不能にすることを提案した。ソ連に原爆があって報復の恐れが無ければ敢行されたかも知れない。米軍により統一を得ようとした李承晩、外患を呼び込んだ金日成の罪は重い。干渉しないと米国を甘く見た?)。核廃絶は人類の課題だが、核のない北朝鮮は中国へ脅迫の材料も無くなり食糧不足最低国となる、誰が正恩を説得する?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
福島を生きる…この「を」に込められた意味をよく考えてみよう。
ドキュメンタリー映画「遺言〜原発さえなければ〜」をシネマスコーレ(名古屋)で観ました、2度。どうしてもこの映画を観たいと思っていました。「原発さえなければ」という言葉は相馬市で酪農を営んでいた菅野重清さんが震災の前の年に増築した堆肥小屋で自死を選んだその直前に小屋の壁にチョークで書き残した言葉です。
この映画を観たあと、このフォト・ルポルタージュを手にして、珍しく積むことなく即座に読み始めました。読み始めて、ブクログに登録するよりも先に読み切るくらい…100ページに満たないごく短いルポルタージュですが、非常に重く心に残るドキュメントでした。
これまでにたくさんの震災関連書籍を読んできて、すでに知っていることもいくつかありましたが、読んでいて強く再認識したのは、東日本大震災から3年以上が過ぎた今この瞬間にも14万人以上の避難生活をしている人達がいること。地域を、そして人々の心を粉々に砕いてしまった原発の事故に苦し芽られている人達がたくさんいるのだということを改めて胸に刻んでおかなければ、と思います。 -
豊田直巳『福島を生きる人びと』岩波ブックレット、読了。震災から3年。福島は「忘れさせられようとしている」のではないだろうか。多くの人もその意図に抗うことなく忘却に向かい、混迷の度合いは強まる。本書は、福島を生きる人々の呻吟を伝えるフォト・ルポルタージュ。深刻さは増すばかりだ。
福島第一原発で収束作業に携わるTさん。「個人的には、最初の頃はそれこそノルマンディー上陸作戦。硫黄島とか沖縄。あんな感じだった」、「今はベトナム戦争」。「前線に行っても、敵がいるのかどうかもわからないっていう。たまに地雷があったり」。
地雷とは作業現場内の線量が高いところ。「1日1万円で働いているところもあるって言っています。そんなベトナム戦争のような中で、トラブルが起きています」。ベテラン作業員の浄染作業への流出と人手不足で命がけの作業ははかどらない。
東電は変わったかと最後にTさんに聞いた。「『改めて大変だなあと、苦労してんだなあと思うけれども』と前置きをしながら、『けれども体質としては以前と同じ』と断じた。そして、東京電力について、こう言い切った。『悪の帝国』」。
私たちの現在および未来の暮らしの安定は、毎日、放射線を浴びながら働く彼らの存在抜きには考えられない。「こうした現実を直視しなければならない」。「忘却への抗いによってしか、次の事故を防ぐことも、被災者の救済もない」。
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