知りたい! ソーシャルワーカーの仕事 (岩波ブックレット)

  • 岩波書店 (2015年5月9日発売)
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002709246

作品紹介

進む人口減少・高齢化社会。深刻化する格差・貧困。ニーズの多様化。そんななか、需要が高まり、注目されている「ソーシャルワーカー」という職業。その仕事の醍醐味と面白さ、さまざまな職場環境、資格、今後の課題など、多様な側面から迫ります。現場と理論をよく知る気鋭の若手二人による、最適の入門書。

知りたい! ソーシャルワーカーの仕事 (岩波ブックレット)の感想・レビュー・書評

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  • 【読了】

    ソーシャルワーカーというと、年配の方をサポートするイメージが強いが、若者へのサポート例も載っていてよかった。この本を読むまで、私は若者へのサポートがどんなものかピンときていなかった。

    若者の例は、
    「家庭環境が悪いため、一人で生きていくことを決め、生活していたが、体調を崩し(うつ病になり)生きていくことが困難になった女性」だった。どこにでもありそうな話である。でも、こうやって実例を出してくれているおかげで、若者へのサポートへの大切さと理解が深まった。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    とても読みやすい本。
    「岩波ブックレット」自体が読みやすいものが多いが、
    その中でもとても読みやすく書かれている。



    題名通り
    「ソーシャルワーカーの仕事」を垣間みる感じ|ω・*)☆



    ただ、表紙に「大事な仕事のすべてを伝えます!」
    と書いてあるが、「ざっと全てを紹介する」という感じ。
    本当に簡単な説明。
    まぁ、このページ数で入門者向けなので、
    内容的にはざっくりと掴める感じでいいのではと思った。



    もっと詳しく知りたい人のために、
    最後に4カテゴリーに分けた「お薦め本一覧」がある
    のがいい。その4カテゴリーは

    ●ソーシャルワーカーをもっと知りたい人のために
    ●社会が生み出す生活課題を知りたい人のために
    ●福祉をめぐる政治や政策を知りたい人のために
    ●本格的に福祉理論を学びたい人のために

    となっている。



    ――――――――――――――――――――――――――

    ●私たちソーシャルワーカーは、基本的に対象者を限定していない。(p21)

    ●ソーシャルワーク専門職のグローバル定義(p28)

    ●ソーシャルワーカーが人を支援しようとするときの、基本的な4つの視点(p29-34)
     ①(自己決定)
       相手の意思を尊重すること
     ②(ストレングス視点)
       相手の長所や強みに着目すること
     ③(エンパワーメント)
       相手の持つ長所や強みを引き出すこと
     ④(生活モデル)
       人とその人を取り巻く環境の関係を意識して支援をする

    ●バイスティックの7原則(p36)
     ・個別化
     ・意図的な感情表出
     ・統制された情緒的関与
     ・受容
     ・非審判的態度
     ・自己決定
     ・秘密保持

    ●ソーシャルワーカーがいる場所(p43)
     ※すべてのソーシャルワーカーが「ソーシャルワーカー」と名乗っているわけではない。
     <例>
     ・生活保護事務所を司る福祉事務所に配属されているソーシャルワーカーの場合・・・「現業員・査察指導員・ケースワーカー」など
     ・児童相談所・・・「児童福祉司」
     ・特別擁護老人ホーム・・・「生活相談員」
     ・障がい者が生活する施設・・・「支援員・指導員」
     ・病院・・・「医療ソーシャルワーカー」
     ・精神科病院・・・「サイケアトリックソーシャルワーカー」
     ・社会福祉協議会・・・「社協職員・社協マン」


    ●ソーシャルワーカーは大きく分けると福祉施設と相談機関で働いている。(p45)
    ・このように区分けされるのは、福祉の法律や制度に関係している。
    ・福祉の法律や制度は、生活課題のある人の支援を大きく分けて、「地域での生活」と「福祉施設での生活」に分けているため。
    ・相談機関は、地域で生活している人の生活課題に対応。
    ・福祉施設は、何かしらの理由で地域で生活するのが難しくなった人に対応。

    ●資格の性格(p55)
    ・国家資格には、業務独占資格と名称独占資格がある。
    ・社会福祉士は、名称独占資格である。
    ・名称独占資格は、その国家資格を有する人しかその資格名を名乗ることができない。
    ・社会福祉士の国家資格を有していない人は、社会福祉士と名乗ってはいけない。名乗った場合は法律で罰せられている。
    ・社会福祉士の資格がなくても社会福祉士、精神保健福祉士と名乗らなければ、ソーシャルワーカーとして働ける。(法律の中で業務の範囲は定められているが、業務独占資格のように、この業務は資格を持っていない人が行なってはいけない、という規定はない。)

  • 社会福祉士の資格を取るために勉強中の身だが、これを勉強を始める前、例えば1年前の自分が読めていたらよかったのになぁと思った。

    確かに社会福祉士は名称独占資格で、相談業務は社会福祉士じゃなくてもソーシャルワーカーを名乗ることは誰にでもできる、ということは知っていたが、だったら相談業務って例えばどんなこと?とかソーシャルワーカーってどこで働いてるの?とかって、具体的な勉強をし始める前にはよく分からなかった。まぁ具体的な勉強を始めてしまえば、数ヶ月でなんとなく分かってくるのだけど。。

    また、この本はソーシャルアクションについての必要性について書かれている。具体的な方法として「署名や請願・陳情、裁判を起こしたりマスコミ報道を活用したりチラシを配ったりすること」と書いてあるが、いろいろな分野において、既にいろいろな人たちがこれをやっている。逆に「社会福祉士」は、生活困窮者以外の活動ではあまりわたしには見えていない。

    確かに福祉と人権は重なり合う部分はあるが、一見、重なっていないのではと思う部分もある。でも行き着く先は広く「人権」ではないかって思うんだよね。外国人に対する「ヘイトスピーチ」は一見福祉の問題とは思えないけど、それによってこの社会の「生きづらさ」(本当は生きづらさ程度で表現されるような生易しいものではないのだが)が日本に住む外国人にとって生じているのだから、福祉の問題とも言えるんじゃないだろうか、うまく言えないけど。で、社会福祉士の理念の中には「社会変革」や「人権擁護」があるので、やっぱり様々な「人権」の分野において社会福祉士がそのような活動に参加しなきゃならないんじゃない?って、社会福祉士の教科書読んでても思うんだよね。

    とすると、「既にある分野」である「市民活動」にもっともっと社会福祉士が入り込んでいかなくてはならないんじゃないかなあ。

    まぁ正直、福祉の現場を経験したことが皆無なので、こういうことを考えてしまうのだろう。そして社会福祉士として働いている人のうちの8割以上が正規職員とは思わなかったです。

    最後に「お薦め本一覧」にいろいろな本が挙げてあったのがいろいろ参考になったが、やはり勉強する上では「社会福祉原論」は読んでおかなきゃダメですかね。教科書読んでても出てくるしね、この本。

  • 社会福祉士を目指そうと思い本書を手に取った。ソーシャルワーカーの必要性や、ソーシャルワーカーにとっての仕事の考え方が分かりやすく書いてあった。この本自体がソーシャルアクションのひとつなのだろう。

  • 配置場所:2Fブックレット
    請求記号:岩波ブックレット ; no. 924
    資料ID:C0036742

  • なんで「福祉」のシゴトにいるんだろうか。全く想像もつかなかったことは、こんなおシゴト本を読む子どもではなかったから不思議である。それでも地域にいる人に向き合って、同時に社会へ働きくけていく「ソーシャルワーカー」のシゴトはとても興味深い。NPOという立ち位置もなんだろう。

  •  ソーシャルワークの仕事とは何かをまとめた小冊子。

     薄いながら実践的なことと理論的なことが両方書かれている。ソーシャルワーカーはただ相談業務を行うだけでなく社会に対して変革を働きかけるソーシャルアクションも重要な仕事であるという点は覚えておきたい。
     巻末の参考文献等の資料も有益。

     中高の図書館に必ずほしい一冊。

  • ソーシャルワーカーの仕事について、わかりやすくすっきりしっかり紹介されています。

    コンパクトにまとめられているので、手に取りやすい、目を通しやすい、という意味でも良書だと思います。

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