「水素社会」はなぜ問題か――究極のエネルギーの現実 (岩波ブックレット)

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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002709314

感想・レビュー・書評

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  • 水素を精製する、水素から電気を作る、そのような過程でロスが大きいから水素社会の実現は不可能というロジック。2018年時点で水素社会の実現がほど遠いという現状を考えればある程度正しいのだろうが、その他エネルギーのロス、例えば原油からガソリンや重油を精製する過程のロスやそこから発電して送電するといったライフサイクルでのロスについた詳しい比較が無いので、この論拠が正しいのかどうかの判断がつかない。また巻末に自動車のサイズダウンをする方が手っ取り早いというようなことも書いてあったが、日本のエネルギー政策を語るという視点に立てばあまりにも短絡的な発想ではないだろうか。

  • 系推薦図書 2系(電気・電子工学系)

    【配架場所】 図・2F開架図書 
    【請求記号】 501.6||OZ
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=181408

  • (後で書きます)

  • 水素は発電効率が悪く、供給体制が整う道も全く見えていない。それなのに日本はなぜかお祭り騒ぎで燃料電池車を次世代車と讃える。違和感を感じていたが、政府が高温ガス炉という新たな原発の計画を考えていると知って、納得。ただ使用済核燃料や技術的な問題は山積みのよう。

  • 原理原則で考えて、真っ当な結論「自動車は小さく軽く遅く」。
    自動車という固定的な概念や考えを捨てるべき時なのかもしれない。
    目的は、人や物の移動を自由に低エネルギーで実現すること、与えられたエネルギーを無駄にすることなく、いまの自然環境も次の世代に残せること。
    本は薄くても、実証的な数値データできちんと説明されている良書

  •  70p程度の薄い本だが、主要な課題をひとまとめにわかりやすく説明してある。
     燃料電池はミレニアムプロジェクト以降注目の浮沈が激しいが、今も開発は進んでいる。当時1億だったのが、今は770万くらい?に。まだまだ高いが期待はできる。燃料供給がむしろいまの喫緊課題。水素製造にC02を出す点、貯蔵はできるが、まだ危険ガスとの認識が大きく(確かに危険ではあるが)扱いに技がいる点など多数のハードルを越える必要あり。
     というあたりが理解できる。類書で補足すればより鮮明になる。エネルギ関連は原発関連ばかりで、他のネタがなかなか報道や文献が出ないので、本書は貴重な文献ではないか?

  • 水素は、どこにでも存在する天然の資源であり、かつCo2を排出しないクリーンなエネルギーであると言われているが、はたしてそれは本当に正しいのだろうか、という問題を提起している。水素の保存や移動の困難さ、また水素を作り出すためのエネルギーのロスやその過程で排出されるCo2の問題、さらには国策として原子力に結びついているのではないのかという疑問、そして車社会の在り方など、多岐にわたる問題が投げかけられている。

  • 巷で喧伝される水素カー、そこに潜む矛盾と政財界の思惑についても記された書

  • なるほど~、と思うことの連続でした。
    水素エネルギーのことが、自分の胸にストンと落ちないと感じていた。その理由が分かった気がしました。

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著者プロフィール

環境保全活動や企業の社会的責任を軸に発言してきた環境ジャーナリスト。
大日本報徳社のある静岡県掛川市の出身で、尊徳は20年来のテーマ。
東日本大震災と原発事故後に、やはり尊徳と関わりの深い福島県相馬市を訪れたことをきっかけに、明治維新後の二宮尊徳像や報徳運動を詳細に掘り起こしてきた。
著書に「電力自由化で何が変わるか」(岩波ブックレット)「飯館村-6000人が美しい村を追われた」(七つ森書館)。

「2018年 『二宮金次郎とは何だったのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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