学問の自由と大学の危機 (岩波ブックレット)

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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002709383

作品紹介・あらすじ

これまでにない事態が起きている-。2015年6月16日、国立大学長会議であいさつに立った下村博文文部科学大臣(当時)は、国立大学の学長たちに向かって、「入学式・卒業式における国旗・国歌の取り扱いについて、適切にご判断いただけるようお願いする」と述べた。なぜ公的な場で文部科学大臣が「要請」をすることが問題なのか。大学・学問・知と政治の関係はどうあるべきか。「学問の自由を考える会」のシンポジウムにおける憲法学者、歴史学者、政治学者による報告と、討議を踏まえた教育学者の論考を収載。

感想・レビュー・書評

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  • わが国と憲法、わが国と大学の歴史が端的にまとめてある。学問の自由が特権の保護から見出されたというのは、法学を学んでこなかった身としては新鮮だった。

  • 書き手によってトーンがかなり違う。
    やはり「学問の自由」をいかに正当化できるかというのが気になるのだが、これはなかなか難しいと思う。
    山口先生などはかなり相当イデオロギッシュなことを言っているわけだが、私はまあわかるというか、共感的に読むこともできなくないのだが、最終的には政治的闘争の問題になってしまうのかなとか。山口先生のことが嫌いな人とか、学問に価値が内在しているとか思ってない人には全く通じないだろう。
    しかし勉強になった。

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著者プロフィール

1959年生まれ。現在、日本大学文理学部教育学科教授。研究領域は、近現代の教育を広く社会科学的な視点から考察する教育社会学。1997年、『陸軍将校の教育社会史』(世織書房)で第19回サントリー学芸賞受賞。著作に『教育は何をなすべきか――能力・職業・市民』(岩波書店)、編著に『歴史としての日教組』(名古屋大学出版会)など多数。

「2022年 『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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