男性の非暴力宣言――ホワイトリボン・キャンペーン (岩波ブックレット)

著者 : 多賀太 伊藤公雄 安藤哲也

• 岩波書店 (2015年11月6日発売)

感想・レビュー・書評

[amakkoさんの感想 · 2015年11月10日]

「男性による女性への暴力をなくすために男性が沈黙を破る」1991年にカナダで始まったホワイトリボンをシンボルとした女性への暴力をなくす取組みは、今や世界60カ国に広がりを見せている。この度この日本でも、ホワイトリボンの運動が全国展開するにあたり刊行された『男性の非暴力宣言』は、これまでも言われてきた「男性」と暴力の支配関係、そして女性への暴力の実態を概観させてくれる。何よりもこの運動は「男性」を自他ともに変える根本的な問いと呼びかけ。

著者プロフィール

関西大学文学部教授

専門は，教育社会学，家族社会学．これまでに青年期問題，学校教育，育児と家庭教育，仕事と家庭の調和などの様々な観点からジェンダー問題を研究．1990年代半ばから九州や関西の市民団体で男性問題に取り組む活動に参加し，政府や自治体の委員等を歴任．女性に対する暴力防止啓発に男性主体で取り組む一般社団法人ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン共同代表，NPO法人デートDV防止全国ネットワーク理事．

「2022年 『男性危機（メンズ・クライシス）?』 で使われていた紹介文から引用しています。」