被爆者からあなたに いま伝えたいこと (岩波ブックレット 1048)

  • 岩波書店 (2021年7月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (88ページ) / ISBN・EAN: 9784002710488

作品紹介・あらすじ

ふたたび被爆者をつくらないために——一九四五年八月の原爆投下によってこの世の地獄と化した広島と長崎。その苦難の中から立ち上がった被爆者たちは、原爆が心身にもたらす苦しみとたたかいながら、被害の実相を訴え、原爆投下の責任を問い続けてきた。核のない世界の実現を願い、次世代に伝えるメッセージ。

みんなの感想まとめ

核兵器廃絶を目指す被爆者たちの活動を通じて、過去の悲劇とその教訓が語られる本書は、読者に深い感動を与えます。被団協が編纂したこの作品では、原爆の影響を受けた人々の実体験が明らかにされ、彼らの苦しみと闘...

感想・レビュー・書評

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  •  この岩波ブックレットは、ひまわりめろんさんからの紹介です。ありがとうございます。
     2021年の発行、被団協(日本原水爆被害者団体協議会)編です。被団協は、1956年に結成された被爆者が主体の唯一の全国組織で、核兵器廃絶に関わる草の根的活動と国際的な貢献が評価され、昨年末にノーベル平和賞を受賞したのは周知の通りです。

     被団協運動のこれまでのあゆみを中心に、原爆がもたらしたもの、未来に向けた踏み出す知恵と勇気の一端を学ばせていただきました。
     恥ずかしながら、地理的なこともあり、広島も長崎も足を踏み入れたことがありません。さらに、自分が住むこの地方の県にも、被団協組織があることを知りませんでした。
     日本被団協の加盟団体は、かつて全都道府県にあったものの、会員の死亡等で11県で解散または休止しているようです。近い将来、実体験としての証言者がいなくなることを心配してしまいます。

     2021年、批准国50か国で「核兵器禁止条約」が発効(2017年国連で採択)するも、世界唯一の被爆国である日本がこの条約に調印・批准していない事実、政府の一貫した原爆被害への国家補償の拒否、アメリカの「核の傘」への依存と忖度など、全く腹立たしい限りです。

     それでも長きにわたって決して諦めず、核兵器の反人間性と核兵器廃絶を国内外で訴え続けてきた被爆者の方々には、本当に頭が下がります。
     今年は太平洋戦争終結から80年の節目の年ですが、広島・長崎への原爆投下、即ち被爆80年とも言えます。より多くの方が関心を寄せ、『被爆者からあなたに ーいま伝えたいことー』の声が、届きますように…。



    ※ 小冊子シリーズ「岩波ブックレット」は1982年の創刊。このシリーズ、もっと早く読んでいたら、もう少し広い視野に立った賢い人になっていたかなぁと今更思います。

    • ひまわりめろんさん
      おっと〜
      見落としてました

      はいはい、ほんとにね
      体験した方たちがいなくなってしまうということにもっと危機感をもなくちゃいけないな〜と思い...
      おっと〜
      見落としてました

      はいはい、ほんとにね
      体験した方たちがいなくなってしまうということにもっと危機感をもなくちゃいけないな〜と思いますよね
      伝え続けることの難しさね
      そういう意味でも今回のノーベル平和賞受賞は良かった
      なんか怪しい平和賞受賞者も多いなかで、これはほんといい仕事しましたよね
      そしてこれを機に日本政府も考えをあらためてほしいものです
      2025/01/25
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      おはようございます♪
      コメントありがとうございます!
      全くおっしゃる通りですね。
      被爆80年、今年の活動を見守りたいです。
      おはようございます♪
      コメントありがとうございます!
      全くおっしゃる通りですね。
      被爆80年、今年の活動を見守りたいです。
      2025/01/25
  • 毎年8月には太平洋戦争、特に原爆に関する書籍を読むことにしてるんです
    真面目!

    いやでもね、このレビューを読んだ人のひとりでも、よし自分も!って思ってもらえたら、なんかいいなと思ったりもするのです

    というわけで、今年はふたたび被爆者をつくらないために、核兵器廃絶を目指すヒロシマ、ナガサキの被爆者たちの活動をまとめた岩波ブックレットの『被爆者からあなたに』を読んでみました

    うーん、よく言われてることだけどさ、日本は世界唯一の被爆国なわけで、だからこそ核兵器廃絶に向けて先頭を切るべきだと思うんよね
    それが今の体たらくよ

    しかも被爆者に向かっての日本政府の姿勢は長いこと「受忍すべき」で、国家補償も拒んできました
    要するに我慢せぇ!ってこと

    「国をあげての戦争」による被害は国民ひとしく「受忍」すべきだ…だそうです


    被爆者の方が、辛い心の傷に耐えながら語った言葉を書き残します
    すごいです
    二度と繰り返してはいけません

    「助けられた瞬間から、私は息子と自分だけが生きる事しか頭になかったのです。逃げる途中でした。私の足をつかんだ子ども、片目が飛び出し顔の真んなかにぺたっとはりつき、その一つ目玉が下から私を睨みつけています。「一つ目小僧だ!」私はその子を蹴飛ばしました。夢中でした。こわかったのです。一つ目小僧が追ってくる。ただ、逃げました。……
    私は、隣のご夫妻に助けられましたが、だれも助けませんでした。「鬼の目にも涙」と言いますが、私は、鬼ですらありませんでした。」

    なぜ生き残った人が自分を責め続けながら生きねばならないのか

    • 1Q84O1さん
      でしたら、議長国として師匠頼みますよ!
      でしたら、議長国として師匠頼みますよ!
      2024/08/11
    • ひまわりめろんさん
      人類の希望は、わいに託されたわけやな!( ー`дー´)キリッ
      人類の希望は、わいに託されたわけやな!( ー`дー´)キリッ
      2024/08/11
    • 1Q84O1さん
      やっぱりやめとこかな…
      何か心配…
      やっぱりやめとこかな…
      何か心配…
      2024/08/11
  • 書評:『被爆者からあなたに――いま伝えたいこと』(岩波ブックレットNO.1048) – ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会(2021.08.03)
    https://www.nomore-hibakusha.org/?p=921

    原爆をつくるな つくるなら 花をつくれ 谷川俊太郎さん 原水禁運動激励 | 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター(2024年11月27日)
    https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=147270

    ノーベル平和賞、日本被団協に 被爆者証言が「核のタブー」成立に貢献と評価 - BBCニュース(2024年10月11日)
    https://www.bbc.com/japanese/articles/ckgnp02v5r0o

    ノーベル平和賞の被団協、いつ、なぜできた?被爆者の歩みから歴史をたどる | 47NEWS(2024/12/02)
    https://nordot.app/1234023432447968070

    被爆者からあなたに - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b584793.html

  • 「核の即時廃絶」と「国家による補償」を求める確固たる意思が随所から伝わってきてよかった。
    核による抑止力は実際に存在していて、そこに異議を申し立てたら日本が再び戦場になるかもしれない。一筋縄ではいかないのはわかっているんだけど、それでも容認できないものはできないよな。理想と現実の折り合いをどうつけていけばいいんだろう。

  • ・日本は、誰に命令されてるか知らないが、核を持ちたい
    ・日本政府は、国民を守る気はない
    ということが、よく分かる1冊であった。

    同時に、名も無い市民継続した活動の力強さも感じられた

  • 2021 日本原水爆被害者団体協議会
    原爆被爆者唯一の全国組織。略称は日本被団協。英語名称はJapan Confederation of A- and H-Bomb Sufferers Organizations。

    <ふたたび被爆者をつくらないために>
    1原爆は人間に何をもたらしたか
    2ふたたび被爆者をつくらないために
    3核兵器も戦争もない世をめざして

  • 369.37/ニ

  • ノーベル平和賞の受賞、おめでとうございます!

  • 国家補償に乗り気でない人がいる時点でもはや1つの共同体ではない。そんな中で政府を縛りさえすれば未来の平和実現に繋がるのか。

  • 被爆者の生の声がかかれていた。広島では14万人、ナガサキでは7万人が原爆で死亡して、さらに放射能の被害に苦しむ人がいる。

  • 被団協と自分では核抑止に対する考え方は全く異なるけど、それでも彼らの経緯や理念を理解することは重要だと感じた。

  • 2024年にノーベル平和賞を受賞するまで、日本被団協は国内でもそれほど知られていなかったと思う。1956年の結成以来、地道な活動を国内外で続けてきて、国際的に認知されて表彰されたのは素晴らしく、頭が下がる。被団協の目標は、ふたたび被爆者をつくらないこと、核兵器のない世界である。
    本来であれば日本政府が主導し被爆の被害を調査し補償すべきところだが、戦後の日本政府は及び腰であった。一部の政治家はその他の戦争被害者と原爆被害者を区別しないという考えだった。
    核兵器禁止条約が発効したのは原爆投下から76年後の2021年である。その後の現在も世界に1万発以上の核兵器が存在しているという。それ以上に驚くべきことは、唯一の被爆国日本がこの条約に署名していないことである。米国への配慮だそうだ。
    本書を読んで、原爆の被害というのは何代にもわたって続くということ、肉体的な被害だけでなく、大切な人を救えなかったという心の傷、被爆者の将来の健康への不安、など苦しみが一生残ることを改めて認識した。

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10283026

  • 国がもたらした被害。
    それは誰のせいか。
    戦前は事情が違うのかもしれないけど、民主主義国であるならそれは国民のせい。戦後ならなおさら。
    受忍とか勝手なこと言われても、それを許しているのは国民ひとりひとり。
    核の傘をどう評価するのか、今現在ある姿は国民ひとりひとりがもたらしたもの。
    主体がどこにあるのか、他人事である以上は変わらない。
    では自分事として何をするのか。
    被団協の方々は、やっぱり投票率100%なのかなあ。
    政治に強くなるって大事だけど、すごく難しいのよね…。

  • 直接的な身体的被害だけでなく、その後も引き摺るこころとからだの傷、社会との不調和は想像を絶するものだと思う。計り知れません

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053029

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