原発と司法 国の責任を認めない最高裁判決の罪 (岩波ブックレット 1103)
- 岩波書店 (2025年1月9日発売)
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感想 : 18件
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Amazon.co.jp ・本 (72ページ) / ISBN・EAN: 9784002711034
作品紹介・あらすじ
「原発の問題は難しい」、「原発は安全に作られている」と思っていませんか?元裁判官の著者もかつてそう思いこんでいましたが、原発裁判を担当し、認識が変わりました。答えは何れも「ノー」なのです。本書では皆さんの「先入観」を氷解させ、原発を巡る問題の本質に迫ります。全国の主な脱原発訴訟・国賠訴訟一覧表付。
みんなの感想まとめ
原発問題の本質に迫る本書は、元裁判官の著者が自身の経験を通じて、一般の人々が抱く「難しい」という先入観を解消しようとしています。著者は、福島第一原発事故を受けて国に責任がないとした最高裁判決を批判し、...
感想・レビュー・書評
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岩波ブックレットNo.1103です
3月15日は福島第一原発4号機で水素爆発が発生し(3号機は14日に爆発)、東京電力が撤退に傾く中、当時の菅直人首相が「撤退などあり得ない」と東京電力に乗り込んだ日です
そんな日に原発についてあらためて考えてみました(拭えないたまたま感)
著者の樋口英明さんは元裁判官で、2014年関西電力大飯原発の再稼働差止めの判決を下した方
なのでもちろん反原発
特に福島第一原発事故において国に責任はないとした最高裁判決を批判しています
わいは、決して「反原発」ではないのだけど、やはり「国に責任はない」とするのは、かなり違和感で、結論ありきの裁判だったのでは?という見方も一理あると感じます
そして、樋口さんの主張の柱のひとつは「原発問題は難しい」というのは先入観にすぎないというもの
原発はひとたび事故を起こせば甚大な被害をもたらすんだから、それと引き換えに出来るもんなんかないでしょ
簡単です!と、言うのだが
いやーやっぱそんな簡単じゃないよーと思うのですな
だって再稼働すれば間違いなく電気代下がるもん
例えそれが再稼働したい国と電力会社の陰謀だとしてもね
という感じで樋口さんの意見に丸々乗っかれない部分はあったけども、あらためて原発を考えるきっかけとなり、非常に参考になる考えも知ることができる良書でしたよ
(★の数が多ければ賛成、少なければ反対ってことではないよってことも付け加えておきたい) -
原発の問題は難しいと思い込んでいた。が、このブックレットを手にとって、そうではないと思えた。
難しいと思われがちなテーマを一般人にどうやって伝えるか、裁判官という職業柄いろいろ試行錯誤して考えた経過もわかる。国富を守るということは、そこに暮らす人々の安全をどのように守るかということでもある。できるだけわかりやすいように論理的な展開を心がけたという過程も伝わるブックレット。 -
日本に原発をおくことの無謀さ、危険性の指摘が分かりやすい。東日本大震災で東日本が潰滅を免れた奇跡も良くわかりました。最高裁の怪しい判断を覆す流れがないと今後の日本は、危ないかもとしれません。
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311の原発事故についての国の責任を問わなかった最高裁判決の問題点をたいへんわかりやすく解説している。三浦反対意見というものがあったことを知らなかったが、これを読めばこちらの方が正しいことは素人でもわかると思う。反対意見があった事実を知らないから最高裁で判決が出てしまったらそうなのかと思う人が多いかもしれないけど、その内容がこれほど優れていることが周知されていればおかしいんじゃないかと思う人も多いのではないか。やはり正しい情報を広めることが必要だと思った。非常に読みやすく書かれたブックレットなので、日本国民全員が読むといいと思う。
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先入観は「見て見ぬふり」をするために自分の中で使ってしまう気がする。落ち着いて考えればシンプルでわかりやすいことで、よく見たらそれが間違ったことだとわかるような場合に、本質を見て憂鬱にならないために使っているように感じた。
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543-H
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L543/ヒ
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311原発事故で日常生活を奪われたこと、避難を余儀なくされたことに対する訴訟。政府が指導していても防げなかったとして最高裁は国の責任を問わなかった。事故が予見できたことは争われていない。こうなることはわかっていた。国家権力でも阻止できなかった。では、誰が止めることができたのだろう?…将来起こる原子力災害。行き場のない放射性廃棄物。未来に責任を持つのは我々1人1人でしかない。学者や高官など権威に盲従してはいけない。意図的に流された風説に騙されてはいけない。原発は安くない。将来のコストを考えていないだけだ。
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/728961 -
著者の講演を2度聴講し、2025年4月に2回目の聴講をしたものの、著者が本書の冒頭で指摘している通り「原発の問題は難しい」と思いこみ、講演の復習の意味で本書を読み進めた。著者は、元裁判官で、現役時代の2014年5月21日に住民側の請求を認めて、大飯原発3、4号機の運転を差し止める判決を出した希有な裁判官でもある。原発の安全神話を真っ向から否定し、電気代高騰にあえぐ庶民の味方になると原発稼働を推進する勢力を痛烈に批判する。原発を巡る政府・財界寄りの裁判官達を批判し、原発が危険で経済的根拠もないと否定する裁判官がいることに期待もする。著者が強調する「原発の問題は民主主義の問題」であるとの指摘には納得の一言である。「原発の問題は難しい問題」ではないと思える本書を、多くの人に読んでほしい。機会があれば、再度樋口英明元裁判官の講演を聴講したい。
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東2法経図・6F指定:543A/H56g/Ishii
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【請求記号:543 ヒ】
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女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000073526
著者プロフィール
樋口英明の作品

技術力はどんどん上がってるのよ
しかしこの安全てやつはね、人が介在している以上、やらかしが排除できないって問題が常に残っちゃうの...
技術力はどんどん上がってるのよ
しかしこの安全てやつはね、人が介在している以上、やらかしが排除できないって問題が常に残っちゃうのよね
でも、この技術を磨いていく先に未来があるような気もするんよなー