記紀歌謡集 (岩波文庫 黄 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003000212

作品紹介・あらすじ

原文併記;附: 歌謡初句索引, 歌謡作者索引

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  • 初版は1933年(昭和8年)。今年2月のリクエスト復刊で、手にすることが出来た。この一冊の中に、古事記と日本書紀の歌謡の歌と詞書のほほすべてが入っている。反対に言うと、それしか入っていない。校注はある、原文もある。しかし作品解説も編者の意見も何も無い。戦前では、これで十分だったのかもしれない。世間は、記紀から流用した「言葉」が溢れていた。

    例えば、「撃ちてしやまぬ」という言葉は記紀両方にあるが、神武天皇の戦いの場面で出てくる言葉である。しかし、万葉集はもちろんのこと、支配者国選歴史書である記紀においても、「戦いの歌」は極めて少ないということがこの本を読んでいるとわかる。編者は、著書目録を調べると、学者バカぽい日本文学者だったが、この時期にこれを出版したのは、何かの意図があったような気もする(もしかして岩波茂雄の意図か)。

    記紀には有名な歌が幾つもある。「出雲立つ」という冒頭第一句と並び、日本書紀には景行天皇の歌として

    愛しきよし 我家の方ゆ
    雲居立ち来も
    倭(やまと)は 国のまほろば
    畳(たたな)づく 青垣
    山籠れる 倭し美(うるわ)し
    命の 全(まそ)けむ人は
    畳薦(たたみごも) 平群(へぐり)の山の
    白橿(しろかし)が枝を うずに挿せ
    この子

    古事記では息子のヤマトタケルの歌として出ている。書紀の方は、古事記よりも遥かに洗練度が増している。「国を偲ぶ歌」として、時代を超えるべき歌であると思う。

    この本には「原文」も載っている。最初に倭国語があって漢字を使っていることが、読んでいてわかる。例えば「雲居立ち来も」は「区毛位多知区暮」と書く。そうであれば、「雲」も、「立つ」も、「来る」も、助詞の「も」も、古代日本語であることが実感出来る。又楽し。
    2018年4月読了

  • この書籍は、「古事記」と「日本書紀」に載っている和歌を和歌の前の文と和歌を原文と読み下し文を載っています。

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