新訂 梁塵秘抄 (岩波文庫 黄 22-1)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003002216

感想・レビュー・書評

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  • アニメ版平家物語に、後白河法皇がこれを編纂しているらしいシーンがあった。胸熱。

    生活に根差した素朴な歌、牧歌的な戯れ歌、極楽往生を願う歌などなど。もしかせずともこのすべてを実際に聴いて、歌って、編纂したのかと思うと何やらときめきを覚える。歌う上での技巧や善し悪しまで論じているとは知らなかった。あまりにもガチ勢。
    時の権力者が芸能を愛し庇護するのはよくあることとして、庶民が広く口遊んだという今様となると少し様子が違うように思う。庇護する(格式を与えるというか)よりもただただ好んでいたのかなと。そして流行の担い手であった庶民階級の歌心のたくましさ……万葉の魂末世まで、なのかもしれない。
    ところで既存の和歌そのままのものも含まれていたのに驚いた。逆になぜそれ?

  • 学生時代にゼミの題材として読んだ。
    千変万化の後白河法皇が編んだ今様集。
    歴史だけでは語られぬ地下人の生々しい息遣いが感じられる。
    そして、それを時の最上位の人間が編み出したということが面白い。

  • 新書文庫

  • 後白河法皇集成、今様の珠玉集。私的親鸞流れから芋づる式にこちらに到達。1933年版のまま手をいれていないらしく元印刷が悪く文字がところどころカスレてて読みづらいのなんのて。しかも、2004年第58版なのに付箋を貼って剥がしたら(ポストイット)文字まで剥がれた(以後注意)。
     ともかく、存外知っている/知られている歌が多くて、今でも生きてるんやなぁ、、とつくづく感心した。当時も月に6度とか”ショー”を開き、歌手も練習し、新曲の仕込みもよくし、オケもちゃんと練習しリハもやったりとかなり”芸能”界ですねぇ。なんとなくこの時代のコンサートというと、坊さんの法要とか和讃とかそんなんをイメージしてましたが、イメージを改めました。今も昔もかわりないです。とても面白かった♪

  • 注文していたのが、届きました。(2012年1月19日)

  • 「ナラ・レポート」で気になった一節がどの位置に入っているのか気になって買ってみた。

  • 役小角が悟りを開いたという箕面の滝が出てきます。

  • 平安末期の今様(いまよう - 流行歌?)をまとめたもの。平家物語の白拍子:祇王らが舞った、あんな感じの曲と云えば解かりよいのか。

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