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Amazon.co.jp ・本 (738ページ) / ISBN・EAN: 9784003002896
作品紹介・あらすじ
恋すてふ我が名はまだき立(たち)にけり人知れずこそ思(おもひ)そめしか——藤原道長による摂関体制最盛期を目前とした寛弘2,3年(1005,06)頃の成立。花山院の自撰とされ、『古今集』『後撰集』に次ぐ三番目の勅撰集で、「三代集」の達成を示す。歌合歌や屏風歌など、晴の歌が多く、歌語の拡充・洗練が進み、優美平淡な詠風が定着している。
みんなの感想まとめ
多様な歌が詠まれたこの歌集は、晴れの場面での歌合歌や屏風歌が多く収められており、特にその独自の表現が魅力的です。成立経緯が不明ながらも、撰者の工夫が感じられる歌の並び方や、恋の物語が展開される様子は、...
感想・レビュー・書評
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2年くらい?かけて、ちまちま読了。
この歌集について、解説等より要約。
・花山院の自撰。ただし序が無く、成立経緯が不明。
・この集では、歌合歌や屏風歌といった晴れの場での歌が多いの。後者は古今和歌集には無かった特徴で、屏風絵に添えるため依頼を受けて詠むもの。歌題の複雑化をもたらした。
・似た名前の『拾遺抄』との関係から、撰者については諸説あり。
・歌の並べ方は、表現や場面などに連関を感じさせるようになっている。たとえば恋の部なら、思い初めから逢瀬が叶い、関係悪化して終わりを迎えるという並び。
印象に残った歌。
・66 あしひきの山隠れなる桜花散り残れりと風に知らるな(小弐命婦) →擬人化が面白い。
・75 年の内はみな春ながら暮れななん花見てだにもうき世過ぐさん(よみ人知らず)
・142 彦星の妻待つ宵の秋風に我さへあやな人ぞ恋しき (躬恒) →妻の方が天の川を渡ってくるのは中国風らしい。
・488 空の海に雲の浪立ち月の舟星の林にこぎかくる見ゆ(人麿) →漢詩文的表現だそう。直喩の連打。
・545 親の親と思はましかば訪ひてまし我が子の子にはあらぬなるべし →源重之の祖母の歌。孫が訪問してくれないので拗ねてる。
・709 夢よゆめ恋しき人に逢ひ見すなさめての後にわびしかりけり(よみ人知らず)
・787 恋しさは同じ心にあらずとも今夜(こよひ)の月を君見ざらめや(源信明) →この集の恋歌で最高の一首。
・848 頼めつゝ来ぬ夜あまたに成ぬれば待たじと思ふぞ待つにまされる(人麿)
・849 朝寝髪我はけづらじうつくしき人の手枕触れてし物を(人麿)
→恋三の巻末と恋四の巻首。のちの時代に編まれた歌集でも、ふと惹かれる歌が人麿作ということが結構ある。素朴さがいいのか。
・921 逢事は夢の中(うち)にも嬉しくて寝覚めの恋ぞわびしかりける(よみ人知らず)
・1039 もろともにおりし春のみ恋しくて一人見まうき花盛り哉(よみ人知らず) →雑春の部だが、恋のようでもあり。
・1071 郭公(ほととぎす)通ふ垣根の卯花のうきことあれや君が来まさぬ(人麿)
・1283 朝顔を何はかなしと思けん人をも花はさこそ見るらめ(藤原道信朝臣)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勅撰集は8つでているけれど、実際何がいつどんな時代にでて、どんな特徴があるのかわからない。拾遺和歌集という8つの中でも授業などでとりあげららることが少ないものを読み、和歌に親しむ
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