- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003020418
感想・レビュー・書評
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京都島原の優美な遊女に、江戸吉原の遊女の気風を持たせ、大坂新町の豪華な揚屋(遊郭)で遊ぶ。これ以上のものはない。『好色一代男』1682
人間は欲望に手足が付いた生きもの。『好色二代男』1684
人は十三迄はわきまへなく、それより二十五までは親のさしずをうけ、その後は我と世をかせぎ、四十五迄に一生の家をかため、遊楽する事に極まれり。井原西鶴『日本永代蔵』1688
遊里(遊女屋・性風俗店)は嘘(偽)でかためられた世界であるが、嘘であると知りつつ、その嘘を楽しむことだ。遊ぶ側も、遊んでもらう側も、本心は表わさず、嘘の世界に徹しなければ、優美な遊びにならない。井原西鶴『西鶴置土産』1693
美女は男の命を断つ斧になる。『好色一代女』
遊里(遊女屋・性風俗店)で、遊女から情をかけてもらえるのは金があるうちだけだ。▼その老女はいまどきの衣装で身を飾り、男の気を引こうとしたが、誰も相手にしてくれなかった。老女は言う「女は若きうちのものぞ」『好色五大女』
老齢・貧窮の身に落ちぶれた一代女は言う「死ねばすべてが終ると思ったが、惜しくもない命でも捨てるのは難しくつらい」『好色一代女』
※避妊。和紙を膣に詰めて客の精液を防ぐ。水で客の精液を洗い流す。妊娠すれば、膣から棒でかき出して堕胎する。妊娠しても、女の子が生まれたら、その子を遊女として育てる(禿かむろ = 遊廓に住む童女)。
※性病(梅毒)に罹った遊女など「使い物」にならなくった遊女は寺に放り込まれた。浄閑じょうかん寺(吉原の近く)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岩波文庫版は原文に忠実で句読点の区別もなく会話を表す括弧もないし旧字体で注釈も少ない。そのため読むのが非常に辛い。
なので新編日本古典文学全集を図書館で借りて現代語訳と注釈を参照して読んだ。この本を読むために借りたのでレビューはここに書きます。
構成は7歳から60歳までの54年間をかいている。
前半は幼いため相手の女が多種多様で主人公の世之介が調子にのって最後に懲らしめられたりするコメディがあったり孕ませた女や子供を捨てたり強姦したり男色にふけったりとパターンがいろいろあり楽しめる。
しかし勘当した父が死亡したことで全財産500億を継いでからは最高の地位の遊女である太夫との大尽遊びに終始。遊女評判記状態となり世之介の物語から遊女の紹介話にシフトチェンジして遊女礼賛・大尽遊びの紹介のカタログ本になってしまってつまらない。
60歳になり急に年を実感した世之介は女護ヶ島を目指して終わる。
長編小説の体だが中身は短篇の集まりで、全体的に筋が通っているわけでもない。明らかに設定に無理がある話もある。
注釈によると古典の引用とパロディが多いらしい。当時の人が読んだら地方の遊女の紹介や遊び方なんてのは面白いだろうが今読むと楽しめない。 -
難しくて細部まではおろか、まともに読めずー
現代語のやつよみたし -
平和な元禄文化に花を咲かせた、一種のポルノ小説と私は考えています。
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618夜
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道徳って何だろうね・・・?(笑)