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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784003021231
作品紹介・あらすじ
初版昭和11
感想・レビュー・書評
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シドッチ「神を信じなさい。神は全知全能です」
新井白石「全知全能の神はなぜこんな不完全な世の中を創ったのだ」
シドッチ「私には神のお考えなど計り知れないのです」
新井白石「なぜお前が分からないものを私が信じないといけないのだ」
新井白石『西洋紀聞』1882
※6代徳川家宣(いえのぶ)。正徳の治詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知性とはいつの時代もいいものだ。
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著者:新井白石(1657-1725、政治家)
校注:村岡典嗣(1884-1946、東京、日本史) -
本書は新井白石が、宝永年間(18世紀初頭)に日本にやってきたジュアン・シドッチ(本文ではヨワン・シロウテ)を尋問し、彼から得られた知識を綴ったものであるが、幕府の秘密資料として明治になるまで公刊されることはなかった。上巻では尋問の経緯等が記され、中巻では主として世界の様子が語られる。日本は当時、鎖国下にあったが、オランダからのいわゆる「風説書」によって、世界情勢を把握していたし、地球が球体であることなども認知していた。下巻では各国の軍事、また相当に踏み込んだキリスト教に関する考え方などにも触れている。
なお、付録資料も当時のキリシタン資料として貴重なものを併録している。 -
キリスト教は自らの正しさを前提として論を繰り出しますが、関係のない白石は、当たり前のように論破します。
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