良寛和尚歌集 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2025年1月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (206ページ) / ISBN・EAN: 9784003022221

作品紹介・あらすじ

日本仏教史上の傑出した宗教者・良寛(1758-1831)は、漢詩、和歌、書で、自由無碍に境涯を表した。その歌は、日本人の心をとらえ、讃嘆されて来た。近世を代表する歌人である。良寛研究の礎を作った相馬御風(1883-1950)の評釈で、良寛歌を味わう(解説=鈴木健一・復本一郎)

感想・レビュー・書評

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  • 良寛さんの歌集ですね。
    良寛さん(1758~1831、越後生まれ)
    僧侶、歌人、書家、詩人。
    編者は、相馬御風さん(1883~1950、新潟県生まれ)文学者、詩人、歌人、評論家。

     この里に手まりつきつつ子どもらと
       遊ぶ春日は暮れずともよし

     足引のこの山里の夕月夜
       ほのかに見るは梅の花かも

     うき雲の身にしありせば郭公(ほととぎす)
       しば鳴く頃はいづこに待たむ

     秋萩の咲くをとほみと夏草の
       露をわけわけ訪ひし君はも

     この頃は早苗とるらしわが庵は
       かたを絵にかき手向こそすれ

     わが待ちし秋はきぬらしこのゆふべ
       草むらごとに虫の声する

     みどりなる一つわか葉と春は見し
       秋はいろ~にもみぢけるかも

     夜もすがら草のいほりにわれをれば
       杉の葉しぬぎあられふるなり

     山かげの岩間をつたふ苔水の
       かすかに我はすみわたるかも

     白雪をよそにのみ見てすごせしが
       まさにわが身につもりぬるかも

     山里の草の庵にきて見れば
       垣根にのこるつはぶきの花

     ゆきとけにみさかをこさばこころして
       たどりこしてよその山さかを

     それぞれの短歌に『語義』『大意』『評言』の註釈がついていますので、わかりやすく良寛さんの短歌を楽しめます。
     毀誉褒貶や世俗のしがらみを嫌い、自然と子どもたちを愛した良寛さんの短歌は素朴で親しみやすく、読んでいて気持ちが良いですね(=^ェ^=)

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/728584

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