南総里見八犬伝〈5〉 (岩波文庫)

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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003022450

作品紹介・あらすじ

さしもの妖婦船虫も今は辻君に身を落し、六犬士に捕って牛に突き殺される。やがて里見義実の危急を救うべく「八犬士の随一」犬江親兵衛が登場。「身の丈3尺45寸、面の色は薄紅、肌え白く肉肥えて、骨逞ましき有士の相貌」の神童として。

感想・レビュー・書評

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  • 毛野、新兵衛以外の六犬士が、狸穴(まみあな)で何らかの妖怪と戦う話。
    なので巻のはじめに、狸穴の狸とは何かと考察を述べています。
    馬琴は穴居性のムササビではないかと言っていますが、そうかなあ?
    ムササビの老大なものをモモンガというと言っていますが、そうかなあ?
    今とは違う動物のことをそう呼んでいたのかもしれませんが、やっぱりぴんと来ないので、脳内では狸でイメージして読みました。
    現在の東京のど真ん中に狸穴という字をもつ地名があるのが、まずもって愉快だし。

    そしてとうとう毛野が登場。
    彼の仇討計画を盗み聞きした道節が、自分の仇討も実行してしまう。
    毛野の仇と道節の仇が敵同士なので事態はややこしくなるのだが、誤解は解けて、毛野も六犬士と合流。
    道節は仇のとどめを刺さずに終わるけれど、とりあえずこの件は一件落着。

    そんなことよりも、何度も何度も悪い男と結婚しては悪事の限りを尽くしてきた船虫が、とうとう犬士に捕まって殺されてしまった。
    彼女は確かに残酷無道の悪女だけれど、追われて逃げても強かに、姿を変えて悪に手を染めるその根性はなかなかに見ごたえがあったので、なにやら少し淋しい気がします。
    しかも犬士達によって縛り上げられたところを、生きたまま何度も何度も牛の角に引っかけられて死ぬなんて、犬士達もずいぶんと残酷じゃありませんか!

    そして時代は少し戻って、里見家を再び襲う災難の話。
    の前に近江の伊吹山を根城にする盗賊の話から。

    この盗賊団が不思議な声の発現によって壊滅させられ、親分の息子が紆余曲折の後、館山の城主に成り上がる。
    名前を蟇田素藤と変えたこの強盗上がりの男は、里見義成の五女・浜路姫(子供の時鷲にさらわれたが、信乃と道節の働きにより親元に帰って来た)と結婚させろと義成に言うも、断られたのを逆恨みして義成の長男・義通を人質に取るという暴挙に出た。

    さて、どうする!

    ここで、ついに「八犬士の随一」と言われる犬江新兵衛が再び登場してこの巻は終わる。

    まだ五巻。
    巻数的にはちょうど折り返し。
    実に八犬伝の半分は八人が揃わない話であったのだなあ。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003022459
    ── 曲亭 馬琴《南総里見八犬伝( 5)1814-1842 19900716 岩波文庫》
     

  • 相変わらず大角/現八/信乃/道節/毛野/小文吾/荘介が離合を繰り返し。毒婦 船虫の最後。代わって妖婦 妙椿の登場。
    ついに犬士 親兵衛が登場して活躍開始!

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著者プロフィール

1767年生まれ。江戸時代後期の作家。1814年から28年をかけて全98巻、106冊の「南総里見八犬伝」を完結させた。1848年没。

「2016年 『南総里見八犬伝(三) 決戦のとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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