南総里見八犬伝〈10〉 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1990年7月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003022504

作品紹介

扇谷・山内の両管領を向うにまわし、海と陸で繰り広げられた激戦は里見方の大勝に帰した。八犬士はそれぞれに里見義成の姫をめとり、見事ここに里見家再興の宿願が果される。付録として幸田露伴「馬琴の小説とその当時の社会」、内田魯庵「八犬伝談余」を収録。

南総里見八犬伝〈10〉 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ついに最終巻。
    もう決戦のゆくえはわかっているので、読んでいてもあまり盛り上がらない。
    しかも文章ものっぺりしているのね。
    誰はこうした、誰はああしたと、八犬士のみならず格下の野武士のような人たちまでいちいち書いてあるから、間延びしてしょうがない。

    戦いが終わったら論功行賞。
    これも端役に至るまで細かくいちいち書いてある。

    そして、八犬士達の結婚。
    これがね、里見家の姫君が八人いるのですが、くじ引きです。
    ちょっと待って。
    浜路姫は信乃のことが好きだったのよね。
    でもくじ引きです。
    長女の姫君19歳は親兵衛と結婚。
    親兵衛は17歳に見えてもまだ10歳。
    ちっとはつり合いってものを考えようよ。まあ、これはこれでいいのだそうですが。
    そして浜路姫は無事信乃と結婚できましたとさ。

    その後の里見家内紛の話とか、彼らの子孫の話など、全てをきっちりと書いての幕引き。
    それはもう、役所の書類のようにきっちりとすみずみまで漏れがなく盛り上がりもなく…。
    達成感はありますが、満足感はかなり目減りしました。

    付録として幸田露伴の「馬琴の小説とその当時の実社会」と、内田魯庵の「八犬伝談余」を収録。
    読んでいて感じたいろいろなもやもやを、内田魯庵も書いていたので大いに頷きながら読む。

    行間を読むとか余韻を楽しむことなく、何から何まで事細かく書かねば気がすまない馬琴は
    「八犬伝」を書いている途中で失明しますが、最初の設定から全然ぶれることなく物語を完成させました。
    何もなくても28年間変えて書いているうちに、物語の方向が変わってくることってあると思いますが、失明してしまったということは、前に書いたものを読み返すこともできないわけです。
    中国史や日本の歴史についてのウンチクも、失明する前に馬琴が持っていた知識ということになります。
    そう思うと、よくぞ書いてくれましたと頭が下がります。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003022505
    ── 曲亭 馬琴《南総里見八犬伝(10)1814-1842 19900716 岩波文庫》
     

  • 両管領との大決戦もこの巻の前半で大円団は終わり、後はそれぞれ活躍に応じて報奨を貰って、八犬氏も里見の殿様の八人の娘(何と都合のいい)を娶り、城を与えられ、何事も無く年を取って大円団。
    それにしても最後の数年は両目も見えなくなったにもかかわらず28年間も第180話まで良く書き続けましたね。渡しも途中読まない時期もあって数年かけてやっと読み終わりました。
    総じていうと前半の五巻までが後半よりもワクワクする場面が多いかも。
    巻の最後にある幸田露伴と内田魯庵のおまけのコメントは面白いです。

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