東海道中膝栗毛 下 (岩波文庫 黄 227-2)

著者 : 十返舎一九
  • 岩波書店 (1973年11月16日発売)
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003022726

東海道中膝栗毛 下 (岩波文庫 黄 227-2)の感想・レビュー・書評

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  • 脚注が親切なおかげで楽しくよめた。電車中ニヤニヤして思わず笑ってしまうほど面白い。
    尿と野菜を交換する話や土瓶におしっこを入れてしまう話やらなんとも下ネタばかりであるが、最も面白かったのはハシゴの話。ハシゴを売りつけられハシゴを持ったまま宿屋に止まりなんとか話をこしらえていくくだりは笑いが止まらなかった。
    狂歌も楽しく読めた。
    見えを張って失敗ばかりするが笑ってすませる二人をみるとなんだか明るい気持ちになれた。
    江戸時代の空気や言葉遣いが分かるいい本です。読んでよかった。
    解説によるとこのあと続膝栗毛・続々膝栗毛と続くらしいがこれは岩波文庫にはない。

  • 笑いました。徹頭徹尾、滑稽もの。これが江戸時代のベストセラーねえ。
    ちょいちょいぶさかわいいって攻めの弥次さん、頭悪いきたさんに萌えます。頓着しなさすぎですごい笑

  • しりあがり寿の「ヤジ・キタ」シリーズを読み、2004.5.4に上巻のみ読了。今回、ジイド「コリドン」「一粒の麦もし死なずば」・ワイルド「獄中記」を読み、思い立ち、上下巻を通読した。
    2016.4.6-4.9(上)、2016.4.9-4.11(下)読了。
    脚注と首っ引きながら、本当に楽しく読んだ。
    「プルーストとイカ」を3月末に読んだ後だからか、「脳内のシナプスが今までにないつながり方をしているぞ」という快感を感じながら読む。
    とくに、ごま汁が言うように話の落ちにおかれた狂歌はどれも古典のもじりや、地口・洒落にあふれ秀逸。狂歌は矢次さん、北さんが詠んだようにはなっているが、当然詠み手は作者の一九というメタ。
    「もう何時だへ……きんのふの今時分じや」や「かげぼしともに六人」などという洒落。―日本語で読める幸せ。

  • ○この本を一言で表すと?
     今でいうマンガに当たる江戸時代の滑稽本


    ○面白かったこと・考えたこと
    ・よく聞く「弥次喜多」の弥次郎兵衛と北八の道中で、どちらかがいたずらを考えたり、誰かを騙そうとして、その相手にうまくしてやられたり、大失敗したりする、というドタバタパターンが最初から最後まで続いていて、お決まりのパターンながら、最後まで面白く読めました。

    ・現代の倫理や道徳とは違う時代で、それなりにうまく回っているという江戸時代の世の中の模様が見えたように思いました。いわゆる人格者というような人物はほとんどおらず、誰もが好きなように生きて、それでもどうにかなっている感覚は、この時代ならではの感覚で面白いなと思いました。

    ・痛い目を見ても、それを笑いに変える文化は、「逝きし世の面影」に書かれていた外国人が見た日本の姿と一致して、腑に落ちました。この「せめて笑いが取れれば」的な感覚はどことなく共感できるような気がします。

    ・東海道の各所の文化や、全体に共通する文化など、その時代の様子がいろいろ分かったように思いました。

    ・話の掛け合いやいろいろな歌や洒落で話が進んでテンポよく、読んでいてどこか気持ちが軽くなる本だと思いました。

    ・「おきやがれ」など、この本を読んでいるとよく使われる言葉が頭をめぐり、日常でも使いたくなってきました。


    ○つっこみどころ
    ・最初の「発端」だけは他の話とトーンが違い、人死にまで出て悪乗りが過ぎる感じがしました。そのトーンが初編以降も続くのかと思いましたが、初編以降はからっとした笑いのトーンになってほっとしたように思いました。また、弥次郎兵衛と北八が衆道の仲という設定も発端に書かれているだけで初編以降は全く使われておらず、発端はこの「東海道中膝栗毛」全体にそぐわないように思いました。

    (上巻のレビューと同様)

  • 無事に東海道を歩けましたか?続いて、こちらも是非「踏破」なさってくださいね。日本橋で小粋な姐さんがあなたのお着きを待っている、と思ってくださいませ。

  • さあ、下巻ですが、無事にお伊勢参りを済ませたふたりは「せっかくだから」と京・大阪へと足を伸ばします。が、弥次喜多のゆくところ何も起きないわけがない。作者はお伊勢参りが済んだところでお終いにするつもりだった様ですが、このヒット作をすぐに終わらせる手はない、という版元の要求でここまで長旅になってしまったのだそうです。人気者は大変だ。

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