- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003026748
感想・レビュー・書評
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江戸時代の風俗史の基本文献「守貞謾稿」の翻刻。
・凡例
巻之二十四(雑劇) 巻之二十五(沐浴) 巻之二十六(春時)
巻之二十七(夏冬) 巻之二十八(遊戯) 巻之二十九(笠)
・校註
江戸時代の百科事典の如くの「守貞謾稿」の翻刻。
当時の風俗や生活など多くの姿を図付きで紹介し、解説。
雑劇は、主に歌舞伎について。
京・大坂・江戸での歴史と興行。芝居町の地図、
芝居小屋内外の設えは現代語訳付き。古い役者系図も。
茶屋や幕の内弁当の内容も。
沐浴は風呂。京坂では風呂屋。江戸では銭湯又は湯屋。
浴戸内部や柘榴口の図。薬風呂等の当時の様々な風呂。
風呂屋は、髪結床や女髪結人の商売の場所。
春時と夏冬は、年中行事について。神事、祭るもの、飾り、
食、遊び等。雛人形の変遷と種類。夏祭り、盆の魂祭。
玄猪、江戸の年の市など。現代に残るものも多い。
遊戯は、童の遊びや玩具、昔話、わらべ唄、凧や独楽の種類、
赤本や黒本、年中行事での遊戯、かくれんぼや鬼ごっこなど。
笠は、過去の笠から始まり、職業、身分、TPO、材料等、
実に様々な笠が図絵で紹介されている。
江戸・京・大坂での違いが分かるのもありがたいし、
江戸時代の中で、様々な違いがあるのも、面白いです。
図絵が多いのも楽しい。七夕の笹飾りは今とほぼ同じに華やか。
玩具や遊びの種類も多く、眺めているだけで楽しくなりました。
また、江戸の御事始めの棹頭に籠を捧ぐ様子や、
大坂の灌仏会の日の躑躅の花の塔は、
空に高く聳えて壮観だったことでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「京坂にて風呂屋と云ひ,江戸にて銭湯あるひは湯屋と云ふ」と説きおこされ,薬湯・塩風呂・丹前風呂にも及ぶ沐浴の項をはじめ,正月行事を中心に花見・雛遊び・端午の節句・七夕などを語る年中行事,遊戯(竹馬・独楽・カルタ等),髪結床,笠,歌舞伎について述べた巻24から巻29までを収録.図版多数.(全5冊)
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漸く購入。昨日あんなにがんばったのはなんだったんだ。