鴎外随筆集 (岩波文庫)

著者 : 森鴎外
制作 : 千葉 俊二 
  • 岩波書店 (2000年11月16日発売)
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003100684

鴎外随筆集 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2011.3.1 サフラン

    2018.2.11 空車

    2016.2.17 長谷川辰之助

    2010.12.19 夏目漱石論

    2011.9.13 鼎軒先生
     
    2016.2.21 鴎外漁史とは誰ぞ

    2010.12.19 混沌

    2011.9.13 当流比較言語学
     
    2016.2.23 文芸の主義

    2016.2.17 俳句というもの

    2012.1.30 歴史そのままと歴史離れ

    2010.12.20 なかじきり


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    【未読作品】

    礼儀小言
    原田直次郎
    我をして九州の富人たらしめば
    潦休録
    夜なかに思った事
    予が立場
    遺言

  • 鴎外という人、この表紙の写真のすかした構えっぷりを見るだけでもとても魅力的な人に見える。
    何気ないエッセイふうの小品ばかりなのだけれど、語調さえ今ふうに直せばちっとも抵抗なく受け入れられるようなとても自然な語り口。
    知人が亡くなった時宗教色のない葬儀を行ったことへの賞賛など、全く今の問題と重なって直葬なんてちっとも新しいことではないことに気づかされたり。あるいは日本と欧米のどちらかに偏った思考を危ぶんだり。これもとても今的なテーマ。読んでいてちっとも飽きない優れもの。

  • 『原田直次郎』と『遼休録』がとくに良かった。
    どちらも鷗外の人格をよく表していて好き。前者は擁護、後者は批判の色調。
    他にも『空車』『長谷川辰之助』『鷗外漁史とは誰ぞ』が好き。

  • 2012年の今年は鴎外生誕150年にあたる。文語文は読む感覚を取り戻すのに少々手こずった。鴎外の遺書も収録。

  • まず代表作(?)の『サフラン』『空車』『礼儀小言』が掲載され、続いて人物評が4つ。その後、(主に芸術や論壇に関する)様々な事柄に対する鷗外の所感が自由に綴られる。自分に対する世間の誹謗中傷をのらりくらりとかわしつつ痛烈に批判してみせたり、自分が書いた歴史小説のスタンス(歴史離れしようとおもって書いたのに、結局は歴史に厳密になっちゃうのよねー的な)を書き綴ったり、「何か書けって言われるから書くけど、言っとくけど俺そんなに期待通りの事かかねーよ?」と言ってのけたり、とにかく自由で囚われない印象。思いついたままを気どらずに書きたい、むしろ気取った物言いは自分の領分ではないというスタンスが感じられます。
    個人的に気に入ったのは、『りょう休録』の「最近の作品は、過去の作品とは違う表現を提示する事が目的と化していて消極的」という主張と、『夜中に思ったこと』の「キチンと整理整頓された知識より、ごっちゃの混沌とした思考回路の方が大物を生む」という主張。それと、『当流比較的言語学』の「ドイツ語にあって日本語にない言葉がある、それはそういう概念が日本人には欠けているから。例として、streber(糞真面目な努力家、型にはまっている、小者)、bismarck(義憤、けしからん)」。

  • 森鴎外(1862-1922)著。
    収録随筆一覧:
    ?:『サフラン』、『空車』、『礼儀小言』
    ?:『原田直次郎』、『長谷川辰之助』、『夏目漱石論』、『鼎軒先生』、
    ?:『我をして九州の富人たらしめば』、『鴎外漁史とは誰ぞ』、『潦休録』、『夜なかに思った事』、『混沌』、『当流比較言語学』、『予が立場』、『文芸の主義』、『俳句というもの』、『歴史そのままと歴史離れ』、『なかじきり』
    付:『遺言』
    以上の全18篇の随筆集。
    なかでも特筆すべきは『予が立場』。これにて鴎外は自身の立場を Resignation に帰するのみと述べる。これは、軍医総監という社会的地位を有する林太郎の立場と、文学人としての鴎外の立場の葛藤の結果、この立場に関して専ら甘受してあきらめるという諦念の思想である。

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