浮雲 (岩波文庫 緑 7-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003100714

感想・レビュー・書評

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  • 学校の課題で、途中まで読んだ。
    想像よりは読みやすかったけど、やっぱりこの時代の作品というのはつらつらしていて嫌らしい。
    漱石よりいいような気がするけれど…やっぱ気のせいかもしれない。

  • 時代を鑑みれば、なかなかこなれた言文一致で書けているし、話も読んでいて(なんてことはない話ではあるものの)そこまで苦しくない。

    江戸以来の戯作調がまだ色濃く、話者の位置なんかがいまからするとツッコミどころ満載だが、おかげで文体にリズムが生じて読み進めさせてくれもするから、必ずしも悪くはない。

    そして、二葉亭は『其面影』といい、こういうタイプの男女や三角関係が多いな。
    というか、それも含めて江戸の戯作を引き継いでいるのだろうか?

  • お勢はモテキの長澤まさみ。幸世くんじゃ成長できない、というあれ。

  • いつの時代も、完璧な男性ではなく、自分を必要としてくれる男性に惹かれるものなのかな。

    それにしても文三さんヘタレすぎでしょー

  • 言文一致の元祖として有名な小説ですが、個人的には「~ですヨネー」などという軽薄な調子が多用される台詞まわしが笑いを誘い、印象に残りました。馬鹿馬鹿しいほどシンプルなストーリーと、節がついていて妙に調子よく読める文章、生き生きと描写される明治風俗。ただし落ちがつかず未完、というのは読み終わってはじめて知りました。

  • 有名な文学なので難しいかと思いきや、面白い調子で生き生きとした感情描写がされていて、すらすらと楽しく読むことが出来ました。

    これが明治時代に書かれた話だというのは驚きです。

    話の筋自体は些細な話で、特別感動したりするような類のものではないので星4つとしますが、面白いです。

  • 文学史で登場する有名作。
    前半はあまり面白くなかったが、中盤~後半にかけては主人公の葛藤がうまく描けていると思った。
    意地の張り合いの場面は、とても見ごたえがあった。

  • 特に恋愛において人間の陥りがちな歪んだ主観を浮き彫りにしている。

    基本は主人公からみた世界を描くけれど、時々ひょっこり筆者が現れてきて、主人公に同情しそうな読者を、中立な視点に呼び戻すと同時に、そのズレに輪郭を与えながら話が進んでいく構成が面白い。

  • 退屈…。日本の行く末を憂慮する本らしい。第三部に入ってから特によくわからなかったなぁ。もう少し文三頑張れよ!とか思った。時代背景的なものがあるのかなぁ。
    地味なだめ人間が辛く当たられてて、読んでた地味なだめ人間は辛くなりました。そういう形で感情移入をした本。

  • 読みだすと楽しい。けど、まあ煮え切らない文三。お勢の奔放なところにも苛々した。まあでも当時では小説は人の内面を書くものとした先駆け的な作品なので、こういうドロドロ感は否めないのかもしれないですけど。

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