浮雲 (岩波文庫 緑 7-1)

  • 岩波書店
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003100714

感想・レビュー・書評

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  • 青森、屋久島などを舞台とした作品です。

  • あれ?わたしが読んだのとこの画像のカヴァーの絵が違う…これは観菊の場面だな。
    言文一致運動とかは置いておいて、普通に面白かった。語り手(作者)がときどき剽軽者だ。最後の方のお勢が不可解。作者はもっと書くつもりだったんじゃないだろうか?

    お勢「デモあれは品(ヒン)が悪いもの」
    お政「品(シン)が悪(ワリ)いてッたッて」「覚えがないならないでいいゃアネ」
    教養がある娘は標準語でお母さんが江戸弁!

  • 思っているよりカタクない!! 言文一致しすぎて面白いです。「へーそう」なんて台詞があったり、明治人のおしゃべりを感じるにはもってこい。音読したくなるような調子の良い文章も魅力。

  • 言文一致を試みた小説だそうですが、読みにくかった‥‥後半はそうでもなかったが前半は文体になれなくて辛かったです。歌舞伎調?落語調?そんなかんじのが‥‥音読したら面白そうでしたが‥‥物語の流れも中途半端で終わってしまっていて納得しませんでした。解説読んで分かった感じ。学問への疑問、卑賤に生きる処世への憂いを唱えたものと聞いて納得。途中で筆を投げてしまったという続きの構想にまあ納得というか‥‥描写力は確かに感じるが、例の落語調だから参ってしまう。日本文学史上は評価すべき作品であることは間違いないだろうが、学者じゃない私は読みにくいなーと思っただけでした。

  • 206夜

  • 言文一致体の始まりでもあり、いま読み返すと文章はかなり独特。
    ストーリーは特に凝ったものではないからか、内容のほうはほとんど覚えていない。

  • 言文一致体によって、日本の近代文学に多大な影響を与えた(らしい)記念碑的作品。
    軽妙な文体で読みやすく、登場人物もステレオタイプであると同時に、生き生きとしている。

  • まるで今の日本人だ、って妙に親近感。
    言う事考えは立派だけどヘタレな文三はまるで自分みたいだって思った。(だから妙にイライラするの)明治の時代というものはきっと長い日本歴史の中で一番揺れ動き楽しい時代だったんだろうなぁって。
    それにしたって変な文章の書き方で読みずらいけど、これが凄い新鮮だったんだろうなぁってよく分かる作品でした。

  • 緑7−1 本が折れてる

  • 2008/11/22,23,26

    必読書150に掲載。

    作品自体はとてもいいものだと思うし、読みやすくて面白い作品だった。
    しかし、私は主要登場人物3人がそれぞれ好めない特性をもっているため、どうもだめだった。
    特に主人公・文三の友人(友人と呼べるのか?)の本田昇がみていて腹が立つ。
    んでもってお勢も腹が立つ。

    解説いわく、この本は当時の若者を見事に描かれているというが、
    当時はこんなにひどかったのか!と思わされた。

    まあ、今現在のほうがひどいのかもしれないが、、、

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