河内屋/黒蜴蜒 他一篇 (岩波文庫 緑8-2)

  • 岩波書店 (1952年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784003100820

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  • 3篇収録。悲惨小説らしい救われない話。
    この時代の倫理観、結婚感、女性への扱いなどがよく見える。

    河内屋
    重吉のもとに嫁いだお染は元々重吉の弟である清二郎と結婚する予定であり、お互い想い合っていた。重吉と結婚を予定していたお染の姉が亡くなったことで繰り上げ。お染は重吉に心を開かない、重吉もまたお染を大切には扱わない。やがて重吉は懇意にしていた芸者お弓を家に引き入れる。お弓は元々清二郎に気があり、色仕掛けするも拒絶されたことにより清二郎への恨みを募らせる。また、お弓と重吉はお染に意地悪く接し、元々病弱なお染は食も細り徐々に弱っていく。清二郎は憤りを覚え、お弓を利用しこうした状況を打開しようとするも⋯。
    紆余曲折の果て心中。

    黒蜥蜴
    クソみたいな舅を殺し自殺する嫁。

    骨ぬすみ
    今回は収録されてない「もつれ糸」の続編。お互い想い合いながら結ばれなかった2人。女性側が現在の旦那に男性側との浮気を疑われ、井戸に飛び込み自殺。その骨を男性側がぬすむというストーリー。

  • 家父長制と自由恋愛のハザマに起こる悲劇を、三篇あつめたもの。
    文明開化期の鬱屈した空気が感じられた。

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著者プロフィール

広津柳浪

一九六一(文久元)年佐賀県生まれ。東大医学部予備門を中退。『女子参政蜃中楼』でデビュー。主な作品に『残菊』『黒蜥蜴』があり、社会の暗黒面を描く「深刻小説」と称された。一九二八(昭和三)年没。

「2020年 『吉原の面影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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