こころ (岩波文庫 緑 11-1)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101117

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代に教科書に載っていた。
    今さらになって、たまたま時間が出来たので買って読んだ。

    自分を嫌いになること、自分を信じること、自分の弱さを知ること、自分を完全だと思うこと、、色んな色の自分が見えてくる。

    私はKや先生みたいな真面目な人間にはなれそうもない。いけしゃあしゃあと生きていくのだろう。死ぬことは取り返しがつかないことだと、それを言い訳にして生きていくのだろうか。

  • 勝てないなあ。

  •  ひとの持つ"真面目さ"の物語。


     ある日"私"は"先生"と出会い、心惹かれ、だんだんと親しくなっていく。しかし、どこか壁のある先生。そんな先生の持つ秘密とは――。

     先生に"私"や読者が惹きつけられるのは、ある種の影や真面目さのせいだろうと思う。しかも先生が影を作ってしまった理由が、なんとも人間らしくて(失礼ながら)かわいらしい。だからこそ、あんなに陰欝で世間を切り離したひとだけど、愛されるんだろうと思う。
     登場するひとは、それぞれがそれぞれに真面目で、何が正しいわけでもない。みんなそれぞれ苦しんで、生きている。当たり前のことなんだけど、それを改めて語ってここまで興味深い話に仕上げていることがすごい。

  • 下を読んで、全て読みたくなった。しかし、読んでみて下だけでもいいかなと。それでもとてもよかった。

  • これを読むと気分が沈む。

    テンション上がりすぎたなと
    思ったときに読むのが自分流。

    一瞬でダークサイドに思考が引っ張られる。

    誰に同情したかって
    奥さんことお嬢さんだ。

  • 8月、再読了

  • 言わずと知れた名作。展開を知っていても、特に後半は続きが気になってぐいぐい読める。切なくて痛々しくて悲しくて美しい、話。

  • とりあえずこれ

  • 作品は「上 先生と私」「中 両親と私」「下 先生と遺書」の三章から構成されている。作品の主題が最も反映しているのが「先生と遺書」であることは漱石自身も記述している。
    生と死が大きなテーマとして描かれる本書。遺書という言葉からもわかるとおり、主人公の「私」が先生と呼んでいる人物の死は自殺によってもたらされた。その自殺は過去に...

    【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
    http://www.prosecute.jp/keikan/037.htm
    【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】
    http://prosecute.way-nifty.com/blog/2008/04/37_5daf.html

  • 中学2年生の夏に読みました。
    国語の授業でたらたら音読しているときに、自分はもうずっと前に読んだのよーと愚かな優越感に浸っていたのを覚えています。
    今の自分の価値観に大きく影響を与えたと思われる作品です。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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