夢十夜 他二篇 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101193

感想・レビュー・書評

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  • 夢十夜:1908年(明治41年)。
    こんな夢を見た、で始まるシュールで幻想的な十の物語。ソウセキなんて難しいと思っていたけど、こういうのは好きかも…と、学生時代に思った。

  • 夏目漱石の短編集。なんというかファンタジーチックな感じです。
    全てではないですが「こんな夢をみた」から始まるところも幻想的な導入っぽい感じです。

    久々に文学に触れたいけど、でもそこまで暗くもなりたくない場合、この夢十夜は最適かもしれません(笑)
    とは言いつつも、やはり昔の文豪ですので、そこまで明るい話ではありませんが。

    私のイメージですと夏目漱石は他の文豪と比べそこまでフワフワしているイメージはないのですが(これは昔の文豪に大変失礼な物言いなのですが、個人的な感想なのでご容赦を)、いい意味でこれは夏目漱石を裏切ってくれる作品だと思います。

    何度読んでもそこまで暗くはなりません(でもある程度は暗くなる。)

    虫食い感想としては・・・
    第一夜は純愛と思うべきか、こえーと思うべきか悩む。
    第七夜は無常というか人間の身勝手さを感じる。
    第十夜はそらみたことか!と思える。(苦笑)

    Wikiに要約がのっています(笑)
    <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A2%E5%8D%81%E5%A4%9C>

  • 夢十夜はお気に入り。
    初めて読んだ時はなんかもう殴られたような衝撃が…
    夏目漱石の作品の中で一番好き。

  • 夢十夜、読んだことないと思っていたが、第一夜に覚えがある。これは、多分、学生時代に教科書で出会った気がする。

    第一夜が一番好き。美しい。亡くなる女性の願いは、真珠貝で墓を掘り、星の欠片で墓標を作ること。そして、さらに控え目に申し出たのが百年待ってほしい。そして、墓の傍で待つ男の下に、ゆりが花を手向けてきた。そして気づく。百年目だということに。
    この日本文学の繊細さ、美しさ。
    百年待ってほしいというのをためらう女性の奥ゆかしさ。
    どこに忘れ去ってしまったのでしょうか。

    解説本は多くあって、例えば、ゆりが何を象徴しているのかなどネットでも議論されているけど、ただ純粋に言葉や情景の美しさを楽しむだけではだめなのかと最近思ってきた。

    後は第七夜が好き。
    行方も、いつ接岸するのかも分からない船にいるより、死ぬことを選ぶ主人公。その瞬間、命がある方がよかったと悟る。深い。。。

    実際の夢を文字に起こしたのか、夢と言う設定の物語を創作したのか分からないが、うまい。これだけの短いページでどれも起承転結で綺麗に完結している。

    そして、どの主人公も結構孤独やら寂寥感がある。解説にあるように、「荒涼たる孤独に生きた漱石」を感じる。

    文鳥については、引用した個所が漱石の繊細さを現していて好ましい。

  • 「夢十夜」は再読。
    初読の時は、これは全て比喩に違いないでも私にはそれを読み取る力がないのだとうなだれたけれど、様々な読書を経て自分には小説の比喩の読み解きという機能が備わっていないと踏ん切りがついたので、比喩であろうがなかろうが、私はそのまま読む、と素直に読んで楽しめた。
    多分一番人気だろう第一夜が、私も好き。
    「文鳥」「永日小品」は初読。
    どちらもさらりと書かれて読みやすいけれど、そこここにぞっとする冷たさを感じた。
    近代日本作家の多くは、人の醜いところをも描き切ろうとしていたと思うのだけど、漱石はその中でもとりわけ冷酷さ(冷血な性質というのではなく、さして奇異でない人の日常の中に不意に滴るような)を描いた人のように思う。

  • なんてきれいな第一夜。

  • 不思議。誰の夢?
    キラキラする感じ。かなりお伽噺。
    転生した人生みたいにも思う。
    夢の中。霞の中。

  • 夢十夜はタイトルそのまま、夏目漱石本人が直に見た十日分の夢を小説にまとめたもの。やはり夢だと思わせる何回りも捻くれた内容が目立つ。再読が必要

  • 第一夜と第三夜が好きです。
    お父さん・・・っ!

  • 冒頭から何とも言えない、鳥肌が立つ。昔読んだ時より、歳を重ねた今、気付くことや感動の深さを味わえた。

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著者プロフィール

明治、大正時代の小説家、英文学者。1867年、江戸(東京都)に生まれる。愛媛県松山で教師をしたのち、イギリスに留学。帰国後、執筆活動を始める。『吾輩は猫である』『三四郎』『こころ』など作品多数。

「2017年 『坊っちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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