努力論 (岩波文庫)

著者 :
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本棚登録 : 440
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101230

作品紹介・あらすじ

「努力している、もしくは努力せんとしている、ということを忘れていて、我がなせることがおのずからなる努力であってほしい」。何かをなそうとしても、ままならぬことの多いこの世の中で、いたずらに悩み苦しまずに、のびのびと勢いよく生きるにはどうすればよいか-達人露伴の説く幸福論。

感想・レビュー・書評

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  • 難解。

  • 努力とは、それを努力と思わないものである。私は根っからの努力論者なので、露伴の意見に共感したし、また努力の実践において発見もいくつかあった。人におすすめしたい一冊だった。

  • 努力には直接の努力と間接の努力があり、「努力しても結果が出ない」のは間接の努力(準備)が足りないから。
    間接の努力として、自己の革新、福の惜・分・植、着手の処、最高志望、散る気の阻害、張る気の持続が大切。

    とてもよい本です。

  • ひぐ的夏休み課題図書読了。
    明治の文豪、幸田露伴の随筆は「努力論」というより「人生論」、今でいえばライフハック的な要素もある。勢いのある漢文調で心が洗われるが、如何せん難解。細かい意味は気にせず“根気よく”通読した。結論はコレ☟かな。

    「努力より他に吾人の未来を善くするものはなく、努力より他に吾人の過去を美しくしたものはない。努力は即ち生活の充実である。努力は即ち各人自己の発展である。努力は即ち生の意義である(p93)」

    無意識の努力も大事だが、それ以上に「気の張り」が好ましいという。

    GRIT, GRIT, GRIT!

  • ■書名

    書名:努力論
    著者:幸田露伴、夏川賀央

    ■概要

    本書には惜福、分福、植福から成る幸福三説をはじめ、
    自分を改造する二つの方法、成功の大きさを測る目安など、
    どんな状況にあっても最も強いパワーを発揮するための極意が説かれています。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■気になった点

    なし

  • 悩んだり迷ったりした時に、頼りになる本を探しているなら、この本がお勧めですね。

    内容はとても難しいですが、某哲学書のようにチンプンカンプンでは無く、理解できる所は非常に納得感があります。読み返してみて、わかる所が増えると、とても嬉しい気分になります。

    How To 本のように「必ず~」とか「きっと~」と簡単にコミットせず、「努力すれば好転するかもしれない」っていう感じも好感がもてます。

    露伴の文章は、「これぞ日本の知性・教養」という感じで、読み応え充分です。

  • 幸田文の父。
    頑固親父。

  • 明治時代に、尾形紅葉とともに、紅露時代と呼ばれる一時代を作った幸田露伴の代表作。

    運命と人力
    着手の処
    自己の革新
    3つの福(惜福、分福、植福)
    努力の堆積
    修学の4標的
    凡庸の資質と卓越せる事功
    接物宜従厚
    四季と一身と
    静光動光
    進潮退潮
    山下語

    以上の章から構成されている。

    1912年に発表された評論で、難度の高い文章であるものの、著者の凛とした人生観、自己への厳しさ、人としての温かさ、宗教観、精神論、様々なものを盛り込んだ名著だとは思います。

    論説は当然とはいえ、立派な人でないと説けない内容ではないでしょうか。

  • 「何をしても人はよい。一生瓜を作っても、馬の蹄鉄を作っても、また一生杉箸を削って暮らしても差し支えない。何によらずそのことが最善に達したなら、その人も幸福だしまた世にも幾許かの貢献を為す。」
    最近の自己啓発書の「俺が、俺が」の暑苦しさと比べると、清清しい滋味が心に染みる。

  • 努力した人が全て報われるわけではない。だが成功した人はすべからく努力している…。

    この本にそう書いているわけではないが、とにかく努力はしないと。

    明治末、大正初めのころ、
    みずからを不幸と思い込み、悩み苦しみ、陰鬱なおもいに沈んでいる人があまりに多く、
    それを見かねた氏はこの本を執筆した。

    気の持ちよう次第で人はいかにも明るくのびやかに生きられる。
    努力論ではなく幸福論なほうが、題名としてはよいかも。
    純東洋思想から説いているから、受け入れやすい。
    厳しくも温かい、現代にも通じる幸福論。

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著者プロフィール

1867年、江戸下谷生まれ。1889年、処女作「露団々」で文壇の注目を集め、続く「風流仏」で文名を一躍高めた。1937年に第一回文化勲章を受章、1947年に亡くなるまで多くの小説・エッセイを遺す。明治・大正・昭和の三代にわたり活躍した近代幻想文学の巨人である。

「2016年 『新編・日本幻想文学集成 第2巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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