努力論 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 541
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101230

作品紹介・あらすじ

「努力している、もしくは努力せんとしている、ということを忘れていて、我がなせることがおのずからなる努力であってほしい」。何かをなそうとしても、ままならぬことの多いこの世の中で、いたずらに悩み苦しまずに、のびのびと勢いよく生きるにはどうすればよいか-達人露伴の説く幸福論。

感想・レビュー・書評

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  • ひぐ的夏休み課題図書読了。
    明治の文豪、幸田露伴の随筆は「努力論」というより「人生論」、今でいえばライフハック的な要素もある。勢いのある漢文調で心が洗われるが、如何せん難解。細かい意味は気にせず“根気よく”通読した。結論はコレ☟かな。

    「努力より他に吾人の未来を善くするものはなく、努力より他に吾人の過去を美しくしたものはない。努力は即ち生活の充実である。努力は即ち各人自己の発展である。努力は即ち生の意義である(p93)」

    無意識の努力も大事だが、それ以上に「気の張り」が好ましいという。

    GRIT, GRIT, GRIT!

  • 努力とは、それを努力と思わないものである。私は根っからの努力論者なので、露伴の意見に共感したし、また努力の実践において発見もいくつかあった。人におすすめしたい一冊だった。

  • 努力には直接の努力と間接の努力があり、「努力しても結果が出ない」のは間接の努力(準備)が足りないから。
    間接の努力として、自己の革新、福の惜・分・植、着手の処、最高志望、散る気の阻害、張る気の持続が大切。

    とてもよい本です。

  • 幸田露伴 「努力論」 

    努力より運命に関する記述の方が印象に残る。運命があるか否かではなく、運命を人間の力によってどうひき出すかに目付けしている。

    著者は 人間の力で運命をひき出す方法を2つ提示
    *英雄のように「運命を造る」
    *何事も原因を自己に帰する(自己の掌より紅血を滴らす)ことで 「運命の断片である好運」を招く

    運命を造る、自己の掌より紅血を滴らす という表現に、運命をひき出すには、自己の主体性を前提とした 大きな犠牲や手間を必要とする著者の強いメッセージを感じる

    著者は 運命を時間や有限性から捉えている。一日が始まれば一日が終わる時が来ること、人が生まれれば死ぬ時が来ることなどを運命としている。好運、否運は 運命の断片を 人間が評価した事象にすぎないとしている。

    成功者と失敗者の運命の捉え方の違いは興味深い
    *成功者は自己の力を運命と捉え、失敗者は運命の力を自己と捉える
    *成功者には自己の力が大に見え、失敗者には運命の力が大に見える

    名言「自らを責むるほど、有力に自己の欠陥を補うことはなく〜有力に他の同情を惹くことはない〜自己の実業を成功に近づける」


    名言「努力の堆積〜努力より他に未来を善くするものはない〜努力は即ち生活の充実、努力は即ち生の意義である」


  • 何を言っているのかちょっと理解できなかった。最後、努力関係なくなってるように思われたけど、気のせいかもしれない

  • 1

  • 古典
    哲学

  • ■書名

    書名:努力論
    著者:幸田露伴、夏川賀央

    ■概要

    本書には惜福、分福、植福から成る幸福三説をはじめ、
    自分を改造する二つの方法、成功の大きさを測る目安など、
    どんな状況にあっても最も強いパワーを発揮するための極意が説かれています。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■気になった点

    なし

  • 悩んだり迷ったりした時に、頼りになる本を探しているなら、この本がお勧めですね。

    内容はとても難しいですが、某哲学書のようにチンプンカンプンでは無く、理解できる所は非常に納得感があります。読み返してみて、わかる所が増えると、とても嬉しい気分になります。

    How To 本のように「必ず~」とか「きっと~」と簡単にコミットせず、「努力すれば好転するかもしれない」っていう感じも好感がもてます。

    露伴の文章は、「これぞ日本の知性・教養」という感じで、読み応え充分です。

  • 幸田文の父。
    頑固親父。

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著者プロフィール

1867年(慶応3年)~1947年(昭和22年)。小説家。江戸下谷生まれ。別号に蝸牛庵ほかがある。東京府立第一中学校(現・日比谷高校)、東京英学校(現・青山学院大学)を中途退学。のちに逓信省の電信修義学校を卒業し、電信技手として北海道へ赴任するが、文学に目覚めて帰京、文筆を始める。1889年、「露団々」が山田美妙に評価され、「風流仏」「五重塔」などで小説家としての地位を確立、尾崎紅葉とともに「紅露時代」を築く。漢文学、日本古典に通じ、多くの随筆や史伝、古典研究を残す。京都帝国大学で国文学を講じ、のちに文学博士号を授与される。37年、第一回文化勲章を受章。

「2019年 『珍饌会 露伴の食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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