風流仏・一口剣 (岩波文庫)

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著者 : 幸田露伴
  • 岩波書店 (1988年発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101278

風流仏・一口剣 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「風流仏」というのは露伴22歳の時の作品で、この作品によって天才と騒がれたらしい。ですが、ふりがながあんまりふってない本だったので、かなり読みにくい。
    なんとなく話は分かったけど、読みにくさも手伝って、まあまあかなという感想。
    一口剣もおなじ。

    「風流仏」が明治22年(1889)
    「一口剣」が明治23年(1890)

    いまから100年ちょっと前。もうこれでこんなに読みにくいとは。
    年表を見てみたら、1890年は画家ゴッホの死んだ年。音楽家では1893年にチャイコフスキ-が死んでいる。
    小説関係では1881年にドストエフスキー、1893年モーパッサンが死んでいる。ディケンズが死んだのは1879年。トルストイの「復活」は1899年。

    何が言いたいかというと、100年足らずでもうわれわれ(われわれと言っていいと思うが)は、自分の国の作品を読めなくなりつつある。このころ死んだ外国作家の作品は、当然もっと前に発表されているわけだが、その国の人々にとって、われわれほどには自国の過去の作品が読みにくいことはないと思われる。それはやはり羨ましいことではある。

    明治はまだしも、それより前になると、大量の訳注なしではとうてい無理。もっと若かったらチャレンジしたかもしれないが、井原西鶴とか、近松門左衛門とか、もう読むことはないんだろうなあ。

    露伴のこれらの小説より、ゴッホの絵やチャイコフスキーの音楽の方にとっつきやすさを感じるというのは、れわれがあの時代から、どれだけ変わってきたかということになるんでしょうね。

    ところで、幸田露伴に続く、ちくま日本文学全集の28巻目は堀辰雄(!)
    堀辰雄といえば「風立ちぬ」。
    さわやか系の文学青年という気がするなあ。少女に人気ありそうな作家で、オモシロクナサソウな気がする。露伴の例もあり実際読んでみないと分かりませんが。

  • 8/5

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