金色夜叉(下) (岩波文庫)

著者 : 尾崎紅葉
  • 岩波書店 (2003年5月16日発売)
3.60
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101421

作品紹介

『金色夜叉』は、毎朝の新聞の配達を待ちかねる読者の絶大な支持を受けて、明治三〇年一月から明治三五年五月まで、五年以上にわたって『読売新聞』に断続的に連載された。下巻には、「続篇金色夜叉」「続続金色夜叉」「新続金色夜叉」を収録。

金色夜叉(下) (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 難しいだろうなと思っていたけど、上巻下巻ともわりと普通のペースで読めた。
    ダイヤモンドに目がくらんだ女が許嫁ともいえる間貫一を捨てて金持ちと結婚する話。それにより間が人間をやめ世に復讐を誓う。作品内の会話が面白く、大げさな感じがある。作品が出た当時は普通だったんだろうか…

    あと作品の内容と浜田省吾の「MONEY」の歌詞が似てて頭から離れない。

  • 続・金色夜叉、続々・金色夜叉、新・金色夜叉と新聞連載で無理につづけたのだな・・・と感じました。
    文体自体は読み慣れているので問題ありませんでしたが、まさかの夢オチが来るとは・・・。

    弟子筋にあたる泉鏡花作品のほうが、自分には合っていると思いました。

  • 風呂敷をたたみに来たなあと思ったらまさかの夢オチ、で続編が終了  
    続続では雰囲気が変わり、新続ではほとんどが宮の手紙に(しかも読みずらい)  

    結局貫一の夢だったけれど、満江と宮の長台詞はこれでもかと言うほど感情がだだ漏れで緊迫感が凄かった  
    そして振り向いたら百合の花を背負っていたというのが美しい  

    解説を少しだけ読んだ  
    後編までが第一部だとしたら続編が第二部、続続からが第三部と言う印象を受けた  
    ひょっとしたら、貫一にとっても宮にとってもハッピーエンドがありえたのかもしれない  

  • 恋愛をとるか金をとるか。菊池寛の『真珠夫人』のなかで、金色夜叉は通俗小説と貶されているが、私は必ずしもそうとは思わない。常に恋愛と金のはざま(間)で苦悶する近代人の新しい問題である。

  • 上巻に引き続いて、お話が錯綜するわけですが…。

    富山の妻となったお宮は、初恋の人、間貫一が
    高利貸しになっていることに胸を痛め、彼との別離を後悔して
    許しを得ようとします。

    しかし、傷ついた貫一はそれを容認することは出来ません。

    内心どちらも互が気にかかって輾転反側しているので
    非常に痛ましいです。

    でも、読んでみて、ちょっと意外だったのは、
    富山、結構いい人なんですよね。

    一生懸命お宮さんの心を開こうとしていろいろ頑張る。

    それは確かにお金を使っている部分もあるけど、後に
    お妾さんを持とうとするとはいえ、お宮さんのことを
    ちゃんと愛しているんです。

    お宮さんが、いつまでも過去にこだわっていないで
    夫の良い面を見ていたら、彼は女を作らなかった気がします。

    そうしたら、高雅な妻と、傷心の青年がプラトニックな
    精神の結びつきを得て再生の道をゆく、というような
    物語にもなったのかもしれません。

    それはそれで明治近代の知識人が好む物語だった
    気がしますね。

    でも、これはそうはなりません。
    貫一は、手代になっていた高利貸しの家が焼失し
    遺産を譲られて、真人間になるチャンスを与えられます。

    でも、彼の心はやっぱり闇の中。

    お宮さんを許せないまま、彼の心の中で
    彼女は壮絶な自死を遂げて、やっと幻影の中で
    彼はお宮さんを許します。

    ここは夢オチになっているけれど、迫真の場面。
    本当は夢じゃなく、現実の形で
    二人の和解を書きたかったのでしょうね。

    ただ、尾崎紅葉その人の中に、近代的な知識を持った
    精神的に解放された女性を描く先進性はまだなく、
    かと言って、妻であるお宮さんが本当に貫一と通じたり
    するのも通俗に過ぎて書けなかったことでしょう。

    夫と貫一の間に板挟みにならずに、精神的には富山を
    切ってしまっているお宮は、富山への不徳も、
    貫一への不徳も他人から責められていささか気の毒。

    いっそそれなら、こんな実のない結婚は、富山にも
    貫一さんにもすまぬから離縁します、と言えば
    女にも一分立つというものだし

    敢然とお宮さんを迎えとるために、波乱万丈、貫一決起す!
    とかいう展開になるか、二人で手に手を取って海底へ…
    だったら面白いのに。

    お宮さんが既に心は昔に還っていると知りながら
    彼女が処女じゃないことや、一度傷つけられたこだわり
    を捨てられないで貫一くんが悩んでいるところで
    尾崎紅葉の急逝によって途絶しているのが残念です。

    小栗風葉が続編を書いて完結させていますので
    機会があればそれも読もうかな。

  • 大学始まったので、まじめに文学作品を読むことに。笑
    前から興味があった金色夜叉をチョイス。
    そこまで文体も堅くなくて読みやすい方だったかな。

  • 熱海などを舞台とした作品です。

  • 中学三年~高校一年くらいの間、尾崎紅葉に熱中しました。
    今となってはその要因は理解はできるが共感はできない。
    ともかくそのマイブームの火付け役で、あの頃は、本当に好きでした。

  • 一瞬ヤンデレか!?
    と思ったものの、そのまま話は続き。
    未完だなんて読むまで気づかなかった・・・

  • 心なしか文章の格調高い感じが弱まっている様な…?
    そして『続篇 金色夜叉』、いたく昼ドラみたいな流れに
    「あれ、いくら何でもこんなノリだっけ…」と思っていたらラスト1行でまさかのオチ!
    続篇、続続篇…と続く毎にあからさまなストーリーが目に付いて、
    悪い意味で「小説」っぽくなっていきます。

    1207-1213
    /////
    『金色夜叉』は、毎朝の新聞の配達を待ちかねる読者の絶大な支持を受けて、明治30年1月から明治35年5月まで、5年以上にわたって『読売新聞』に断続的に連載された。下巻には、「続篇金色夜叉」「続続金色夜叉」「新続金色夜叉」を収録。

    <font size="3">「人は最期の一念で<ruby><rb>生</rb><rp>(</rp><rt>しょう</rt><rp>)</rp></ruby>を引くというから、私はこの事ばかり<ruby><rb>思窮</rb><rp>(</rp><rt>おもいつ</rt><rp>)</rp></ruby>めて死にます。貫一さん、この通だから堪忍して!」</font>

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