運命 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2022年1月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784003101995

作品紹介・あらすじ

詩情と求道心が混然一体となった文学者・国木田独歩(1871-1908)。「柔い心臓を持っていた」(芥川龍之介)詩人にして小説家である。その小説は,今に至るまで広く愛読されている。『運命』は独歩が一躍脚光を浴びた代表的短編集である。「運命論者」「空知川の岸辺」「非凡なる凡人」など、全9作品を収録。(解説=宗像和重)

感想・レビュー・書評

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  • 新潮文庫版に掲載されてない短編があったので。

    「馬上の友」や「非凡なる凡人」の真面目さに痺れた!
    わたしのDNAの琴線に触れたよ。

    (この岩波文庫、昔、粗大ごみ置き場に捨てられていた、ものすごく汚い古い、戦前の版を拾って読んで、やはり捨ててしまって、それ以来お目にかからなかったが、これは2022年に再版されているんだね!やはりいいものはいいんだ)

  • 初めて著者の作品を読んだ。
    どれもおもしろい。
    魅力の源泉は、文章の巧みさか、物事を見抜く鋭さか、真理を求める愚直さか。いずれか、または全てか。
    理由は、はっきりとはわからないが、共通しているのは、誰かに語るスタイルになっているところだ。
    「酒中日記」は独白調ではあるものの、日記というスタイルはある意味では他者への吐露ということになるだろう。

    作中に聞く人があるように、著者は読者を意識して書いていると思われる。
    それは、作品を書くという意味では、とても重要なことだと思う。

  • 初めての国木田独歩。「非凡なる凡人」を読みたくて購入。
    出てくる登場人物は、他の短編も含めて、所謂凡人が大半だけど、だからこそ響くものがある。明治時代から人の悩みや理想って一緒なんだなと思った。どうしても明治の言葉遣いが難しく感じることがあって☆4評価。

    人への思いやりや凡事徹底、言葉にするのは簡単だけど、それを実践することの難しさ。昔の人ほど真面目に向き合ってと感じる。

    気に入った言葉を一つ
    「人情は人の心の食べ物だ。だから土地に肥料を施すが如く人は色々な文句を作って人の情を培うのだ。」
    人情とは人への思いやり。良い言葉で周りの人の心に栄養を与えれる人間になりたい。

  • トルストイの晩年の作品を読んだような清々しさが感じられます。宗教の感じられるような作風ですが(彼の場合はキリスト教)、読む人の信仰に関係なく楽しめる短編集です。

  • ふむ

  • 短編集。
    国木田独歩を知れる。

  • 短編9篇収録。解説にあるように「素朴で明確な一連の認識」が「宝石のように輝いている」と感じた。特に「日の出」の「一日働いて一日送れば、それが人の一生涯である、日の出る時に人は生れて、眠る時に人は死ぬる」から日の出る時間は一心不乱に生きなければという場面は襟を正される思い。「運命論者」や「酒中日記」のように展開が唐突、というかいやいや、ありえないでしょうと思える作品もあり、また余り面白いと思えない作品もあった。すごく好きな本とはならなかったが読んで良かったと思える。なお、酒中日記はありえないと思いながら引き込まれたのも事実。

  • いい作品に出会った。
    様々な運命を持った市井の人々を写生した作品という感が強い。
    印象に残った箇所を抜書きする。
    p.142「しかし理窟を言えば何でも議論は出来ますが、私は理窟は如何でも可いので、ただ田舎が好き、それで文句はないのです。ただ思います、田舎の好きな人は都会の好きな人よりか幸福だと、そう思います……どうせ人は皆な死んで了うのですからねえ……」

  • 運命論者
    「貴様」をずっとキサマと読んでいておかしかったのだけど、ずっとおかしかったのは私の方でした。

    非凡なる凡人
    拍手!!!


    初の国木田独歩作品だったのだけれど、ん〜なんだね、正常な江戸川乱歩みを感じたよ

  • 清々しい文章と人生観。素晴らしかった。
    とくに、画の悲み に胸打たれた。

    この短編集では、幼い頃の友情と、その後の対比が扱われている話がいくつかある。思い出は輝いていて、その後の変化には、明暗がある。どちらの場合でも、筆致が美しくて、切なくなる。

  • 『運命』
    国木田独歩/岩波文庫
    .
    文豪ストレイドッグスで国木田独歩さんが出てくるので、モデルになった本物の文豪の作品を読むことにした。昔の言葉で書かれていて目が滑ってしまうことが多々あって中々慣れるのが難しいけど、面白い表現や漢字があって、賢くなれた気がする!(笑)
    .
    「運命論者」は読みやすかった。運命の複雑さはすごい。

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