新世帯・足袋の底 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1955年11月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784003102251

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  • リアルとは、リアルな小説とは何か。
    本当こと(=真実)を書けばリアルかというとそうではない。かと言って修飾された真実は読者に見破られるだろう。
    読者が主人公やその状況に没入させるのはリアルさが必要だ。読んだ人が「あゝ、わたしもそうしてしまうだろう」と感じさせることがリアルな小説を味わう醍醐味だ。展開や山場をこしらえる必要はないのかもしれない。

    読者自身の内面を解放することができればその小説はその人にとってかけがえのない価値を持つことになる。当時の文士たちはそこを真剣に考えていたとこの作品を読んで改めて思う。

    涙で濡れたお作の頬の冷たさにヒヤリとする新吉は、その次の日も癇癪を起こしお作につらくあたるだろう。
    そういう人はむしろ善人だということをこの小説で知ったような気がする。それは私を解放してくれる。

  • 自然主義文学とのことで。
    新世帯は◯。
    新婚の夫婦のもとに夫が警察に引っ張られた妻・お国が住み込むようになって⋯というストーリー。
    他三編は普通。子の出産による貧乏、若妻の従兄弟の少年に対する心の揺れ、老人の性欲など扱うテーマはリアルで面白い。しかし、これを面白いテーマと思えたのは解説を読んでからで、本編を読んでいるときにはテーマに対して特段の感想も抱かなかったのが正直なところ。

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