千曲川のスケッチ (岩波文庫 緑23-6)

  • 岩波書店 (2002年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784003102367

みんなの感想まとめ

自然や村の風景を豊かに描写した作品で、特に信州の四季の美しさが際立っています。著者の素直な視点が生き生きと表現されており、まるで目の前にその情景が広がるかのようです。読みやすさは言文一致の影響もあり、...

感想・レビュー・書評

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  • 写生文。独歩「武蔵野」の「千曲川」版のような印象。武蔵野よりも読みやすいのは言文一致の影響なのだろうと解説を読んで思った。自然だけでなく、百姓を始めとした村の雰囲気などもスケッチされていて情景が浮かぶよう。土地勘があるとより引き込まれそう。読解力というか想像力の欠如でそこまで惹かれず。

  • 自然描写だけではなく、畜産業の様子、小作と地主との駆け引き、喧嘩の収め方など、やや泥臭い生活描写にも惹かれる。小諸方面を訪れる際には、ぜひ事前に読んでおきたい。

    巻末付録の文学史的回想も、鴎外評など印象に残った。

  • この小説は、著者の住む近辺の人々の日頃の生活模様が書かれている小品集です。

  • 千曲川の四季を手記のように描写した本。
    特に大きな起承転結があるわけでもない。
    ただ描写が続く。

    あまり私はしないことだが、珍しくこの本を読んでいる間にこの本の他の人のレビューを読んでみた。
    すると、
    この描写がいいと、
    これくらいの文章力が羨ましいとあり、
    なるほど、そういう見方があるのかと思った。

    小見出しのように話が切れるところも多くて一見読みやすそうだが、実は時間があるときにじっくり読みたい本。

  • 文章のきれいな文豪は他にもおりますが、私は藤村の、田舎くさい、土の香りがする、でもどこか上品な、のどかな雰囲気が大好きです。この作品では藤村の文章を満喫できて大満足でした。
    しかし、トルストイが好きなのね。私と趣味が近いので、その意味でも好感が持てるのかもしれません。

  • 食べ物が出てくるシーンが美味しそう

  • 再読了。

  • 小説というより随筆に近く、文章はきれいなもののやや退屈してしまった。

  • この間、東信地方を旅してきた。千曲川を比較的緩やかな谷がはさんでいる美しいところ。
    たくさんの映画の撮影地になっているところがそれを示している。
    藤村の簡素だが生き生きしている文章がそれを思い出させ、人々の息遣いを思い起こさせてくれる。

  • 思ったより良かった。

    島崎藤村は詩人として出発し、小説家としても『破戒』や『家』『夜明け前』などの作品を残しただけあり、描写が素晴らしいと思った。

  • 小諸はゆかりのあるところなので、興味深かった。淡々としてて、小説より随筆のほうが合うかも。藤村。

  • 小諸などを舞台とした作品です。

  • 著者が長野に赴任し、千曲川周辺の生活や情景を描いたものです。

    「スケッチ」と言うとおり、物語があるわけではなく、写生本といったものでした。
    何か特別なことが書かれているわけではありません
    春夏秋冬の人々、生活が感じ取られ、旅に出たような気分になれます。
    元々ど田舎にいた私はこの本の情景が、目に浮かぶようで・・・笑

    もちろん話に盛り上がりなどはありませんが
    後半のお話「屠牛」は少し目が覚めました・・・

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著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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