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Amazon.co.jp ・本 (373ページ) / ISBN・EAN: 9784003102466
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「夜明け前」のバックグラウンドを知り、小説と思想と哲学とが同居していた時代を感じる。
藤村は父の時代の19世紀日本的な思想に思い入れがあるようだ。それは春満、真淵、宣長に由来し篤胤で開花する国粋思想を信奉し、武家社会を暗黒時代と断ずる思想である。
しかし藤村は父たちの思想を歴史的には一面的だと思っている。少なくとも社会的には明治末期までそのような一面的な思想に染まっていたと感じている。歴史は過去からの連続のうちに現在に至るのであり、そのうえで近代を統合するような思想を形成する必要があると感じている。
絶筆となった「東方の門」について、全体主義の時代に迎合したものであるように解説で述べられているが、藤村を含む同時代にとっては日本史全体を世界史にを包含するような当時の必然的な作品であったのかなと。
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