大つごもり・十三夜 (岩波文庫 緑 25-2)

著者 : 樋口一葉
  • 岩波書店 (1979年2月発売)
3.67
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  • 本棚登録 :120
  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003102527

大つごもり・十三夜 (岩波文庫 緑 25-2)の感想・レビュー・書評

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  • 読みかけ本を、有明コロシアムへ持っていきました。
    1番コートで、長い待ち時間があり、読みました。

    著者の文体は難しく、スラスラとはいかないのですが、庶民の暮らしぶりが表現されていて、私も一庶民として興味深いものでした。
    特に、「大つごもり」・・最後のところ・・いいお話でした!
    一葉女史の若さで、短期間に書かれた短編・・著者の心が、うかがわれる作品たちと言えると思います。

  • いまさらながらですが、樋口一葉のファンになりました。
    読み終わって、心に残り、いつまでも感慨にふけることができる小説にはしばし出会っていない。
    ああ、あまりに若くして亡くなって惜しいことです。

  • 病身の叔父のためやむにやまれず抽斗の中の札束から2円を盗み、舌をかんで死ぬことまで考えた主人公のお峰だったが、放蕩息子の石之介がが札束をわしづかみにして持ち去ったのでバレずに済んだ。めでたしめでたし…しかし待てよ、盗んだあと従弟の「三之助に渡して歸したる始終を、見し人なしと思へるは愚かや」というのがどうも気にかかる。
    「孝の餘徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いや〳〵知りて序に冠りし罪かも知れず、さらば石之助はお峰が守り本尊なるべし」なんて尻切れトンボのいい話で終わろうとして最後に「後の事しりたや。」などと落としている。どうなるんだ、お峰。

  • ゼミの研究用に購入。
    「十三夜」のなんともいえない切なさは一読の価値あり。

  • 樋口一葉さんのお話の中で、この中に入っているお話が一番好きです。

  • 「十三夜」はいくつのときに読んでも良いと思える数少ない作品。
    とってもドラマチックなんです。

  •  
    ── 後の事しりたや。
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4003102525
    ── 樋口 一葉《大つごもり・十三夜 他五篇 19790216-19910705 岩波文庫》P24
     
    ── 樋口 一葉《十三夜 199512‥ 文芸倶楽部臨時増刊閨秀小説号》陰暦 0913
     
     

  • 十三夜

    お関は夫の虐待に耐えかね、結婚後7年たったある晩子供(太郎)を置いて、実家に帰る。
    恋女房として17のときにどうしてもと原田にもらわれたお関に対する扱いに母は同情し、激怒するが、父親はお関を諭して戻そうとする。
    今離縁すれば、夫の辛さからは逃げられても、太郎には一生会うことができなくなるだろう、
    今度はその辛さを一生抱えていきていかねばならない。
    7年我慢できたのなら、一生も我慢できるものだろう、と。
    厳しい。今はもうこんな時代ではなくなっているとは思うけれど、やはり「忍耐」というのが
    昔の妻にはほんとうに切っても切れないような言葉として覆いかぶさっている。
    そして自分がわがままだったと、お関は「わっ」と泣き出し、もう二度と愚痴も不満も言わないと誓い原田のもとへ帰る。
    その帰途の車やが昔なじみのろくのすけだった。子供心にいつかはこの人のお嫁に、と心ときめかせ、煙草屋の女房になることまで
    考えていた相手であったが・・・。
    お互い恋しい間柄であったのに、原田なる金持ちがやんややんやでかっさらい、3人ともが不幸になる。
    それでももうあの頃に戻ることはできない。切ない話です。

  • 女は嘘の未来を生きている。男は過去に言い訳をしている。所収「大つごもり」「ゆく雲」「十三夜」「うつせみ」「われから」「この子」「わかれ道」

  • 十三夜を読みました<BR>
    うーん、今よりもっと抑圧された社会で生きている女性が「お関」に現されていると思う。<BR>
    お関も、録之助も、本当は社会一般から見たら「幸せである」はずなのに、本当は今の生活に満ち足りていない。それを「十三夜」という(満ち欠ける月)として心情をあらわすのはさすがに日本を代表する女性作家というところ。

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