照葉狂言 (岩波文庫)

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  • 岩波書店 (1948年11月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (136ページ) / ISBN・EAN: 9784003102787

みんなの感想まとめ

初々しさと切なさが交錯する物語が展開され、主人公の貢くんは周囲の女性たちに愛されながら成長していきます。幼少期からのモテモテぶりが描かれ、彼を取り巻く大人たちの思惑や感情が複雑に絡み合う様子は、まるで...

感想・レビュー・書評

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  • 孤児となった主人公は能の世界に生きる女に拾われるが、自分の家の隣に住んでいた姉上の不幸な身の上が気にかかる。さあどちらを選ぶか。

    泉鏡花の中では圧倒的に読みやすい本作。
    しかしながら、最後の文章「(姉上の)その境遇に報い参らす」という部分が自分の理解と他の人の解説と合わず、結局読めていないのかと自嘲。
    これはどちらも選ばないで旅に出たということのようなのだが、お雪の境遇を選んだものと恥ずかしながら読み違えたので、正しく理解できるよう色々な解説に触れたい。

    岩波文庫版の泉鏡花はこれで全て読んだわけだが、ほとんどの作品が理解できてないままで終わってしまったので、再読したい。

  • 再読。手元にある鏡花の文庫の中でいちばん古くて、というのもずっと絶版だったから入手した20年ほど前ですら古書店で、昔ながらの岩波文庫のパラフィン紙が巻いてあるやつでした。久しぶりに手に取ったらさすがにパリパリになって崩れちゃったのでパラフィン紙は捨てちゃった(残念)

    閑話休題。比較的初期の作品のせいか、主人公が少年のせいかとても初々しい。幼児の頃からモテモテの貢くん、すでに母をなくし伯母さんに育てられているけれど、そんなところが母性本能をくすぐるのか、近所の人妻、お姉さん、お手伝いさんから芝居一座の姉さんたちにまで無闇やたらと可愛がられる。

    いろいろあって最終的に、近所の優しいお雪お姉さんか、自分を引き取ってくれた芝居一座の小親(こちか)姉さんかを選ばなくてはならなくなるのだけど、このあたりはいかにも鏡花得意の義理人情で、どっちの女性も魅力的、どちらを選ぶのも身を切られる想い・・・というジタバタするような切なさ。

    女たちがどういうつもりで幼児の貢さんを可愛がっているのか、年齢差がどうなってるのかはちょっとモヤっとするのだけど、ある意味少女マンガ的三角関係。素直に読めて美しい。

    解説は里見とん。

  • 岩波文庫の復刊。

    なんとも泉鏡花らしい小品。
    里見弴の解説も(引用部分がやや多いきらいがあるものの)素晴らしい。
    新字に直す改版が入らなくて本当に良かった……。

  • 金沢などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

泉 鏡花(いずみ きょうか)
1873年(明治6年)-1939年(昭和14年)。石川県金沢市生まれ。明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家。
尾崎紅葉に師事しており、小説のほか戯曲や俳句も手掛ける。
代表作は『高野聖』『夜行巡査』『外科室』『夜叉ヶ池』など。

「2026年 『大活字本シリーズ 日本の怪談傑作選 ④ 泉鏡花 夜叉ヶ池』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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